ハノイでB52カクテルをいただく
カクテルの名前は”B52”。値段は10万ドン(約500円)。東京のホテルでカクテルなんて飲んだら、もっととんでもない価格でしょう。B52は米軍の爆撃機の機種名で、かつてベトナムに対して北爆と言う絨毯爆撃を行った、正しく"敵の代名詞"です。首都ハノイは当然のことながら重点対象となり、多くの人々の生活に影響を与えました。
地面をイメージした液体にマッチで火をつけると、ふわっと燃えます。爆撃のイメージが付きますね。味は甘めですがかなりの美味でした。
私がチビチビ飲んでいると近くに座っていたアメリカ人が「私もそれ気になってたのよね!」と話しかけてきました。「俺はこのドリンクの名称の意味知ってるぜ!」と言ったら、一同爆笑。「(爆撃して)ごめんね~」と返ってきて私も思わず笑います。
かつて敵性勢力であったフランス人やアメリカ人をこの街では多く見かけます。私たちの国もそうでしたが、”もはや戦後ではない”のですね。過去のことをネチネチと言わず、万人を受け入れる懐の広さもベトナムの良いところなのではないでしょうか。
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