安くはない、ハノイの住宅事情
ハノイの住宅事情はどうかと言われると、外国人向けは高いように思います。日本人が日本国内で一般的に借りるような一人用のアパートやマンションが少なく、高いか安いかで二極化しているのです。以前行っていた人に言わせると、安い方は日本人から考えると厳しい物件らしく『ちゃんとした場所を選ばれた方が良いですよ!』と忠告されました。
トラブルが起きたら私自身はどうにかなるかもしれませんが、周りに迷惑を掛けてしまいます。ここは保険だと思って”日本人普通選定レベル”の家をご提案いただくことにしました。
ある仲介業者様と待ち合わせてして実際の物件に向かいます。日本人の方と、ベトナム人女性の方の二名でご対応いただきました。
お二人の間は英語ですが、ハノイに来て久しぶりにまともな英語を聞いたような気がします。ベトナムの方は訛がかなり強いので、ちゃんとしたトークを聴くとホッとするのです。
しかも私が以前読んだ経済小説の登場人物と同じ名前。一生懸命働くところも似ていて、モデルじゃないか?と親近感が沸きました。
独特。ベトナムの賃貸契約ルール
基本的には家具家電付のタイプが標準です。嫌でもそれしか選択肢が無いので、お部屋のトータルコーディネートをしたい方には分が悪いですね。以下ベトナムの契約ルールを聞いたのでメモしておきます。
・仮押さえ=初期契約は1ヶ月分の家賃をデポジットする。
・敷金は1ヶ月分が多く、普通は返ってくる。
・契約後最初に3ヶ月分を前払いする。
・電気代等は集金に来るので、集金員に払う。1kw3000ドン程度。大家さんが集金する場合もある。
(物件によっては家賃に水道光熱費込みの場合もある。)
・オーナーや管理者と個別交渉で「設備の一部を追加」するなど+αが可能。
・停電が発生することもあるので、物件によっては巨大ディーゼル発電機あり。
全体として綺麗な物件が多いですが、造りが大変に雑です。壁を横から見ると塗りむらが素人でも分かったり、訳の分からないところに謎の切込みがあったり、ルーフガーデンのある所は飛ぼうと思ったら下に飛べちゃったり笑。
日本の建築業者さんに言わせると、「ちゃんと施工管理している所も増えているが、危ない所は危ない」のだとか。ただ良く言えば開放的です。思い通り自由に設計しているので、 固定観念に囚われていません。だからどの物件も「面白いな~」との印象があり、記憶に残ります。
また今の住人が暮らしている部屋にどんどん入って行って見学するのも特徴です。何でも契約条項に「退去予定から何日以内は見学自由」と書いてあるのだそうで、知らない人はいきなり言われて「何!?」と訳が分からないのだとか。
ブンボーナンボーを食べて帰る
さて無事物件の見通しも立ってお腹が空いたので、有名な”ブンボーナンボー”と言うお店にやってきました。ブンと言う米の麺(見た目と食感はそうめんに近い)を主に、ボー(ベトナム語で牛肉)ともやしの炒め、生野菜、ナッツなどを載せた混ぜ麺です。1杯55,000ドン(約250円)。座ってオーダー。後払い。
食べる前に混ぜてからいただきます。ベトナム料理全般そうですが、お酢のようなソースが掛かっていたりします。さっぱりしていてとても好きです。
さて肝心のお味は、普通に美味しいです。牛肉が沢山入っているので、見た目よりずっとボリュームがあります。野菜も沢山入っているので、何となくバランスが良いような。麺もさっぱりですしね。
(※ハノイは野菜全般新鮮で美味しいのですが、寄生虫の問題があります。また使っている水などの関係で衛生的に敏感な方はやられるかも。私は既に何度もやられているので慣れました。)
左が麺の束。のびたそうめんに見えます。こないだ道端(歩道です)で、これをつけ汁につけて食べている人がいました・・・やっぱりそうめんの兄弟かも。
レストランよりこういう家族経営みたいな店の方が、ベトナムに居る事を実感出来ます。日本の人だと抵抗がありすぎて、結局日本食に落ち着く人も多いみたいです(痛いほどその気持ちは分かりますが)
なお店の主人は札束を握ったまま何の作業もしません。どの国でも女性の優秀さや勤勉さには勝てませんな。