ベトナムの緑色銀行
私の場合、タクシーはまとめて支払える仕組みを契約しているので、月の最後に一括で支払う必要があります。営業さんが集金に来て、現金で渡すのも大丈夫ですが、あまり良い手段とは言えません。いちいち大量のお札を揃えるのもなかなか大変です。そこで考えたのが銀行振り込みでした。これなら安全に、なおかつ迅速に送金が出来そうです。手数料も手間を考えれば安いでしょう。流石に突撃して作れるものでは無いと思うので、ご紹介をいただいてから窓口へと伺います。私が向かったのはVietcombank。色々な口座を見ていると、企業や個人事業主はここで開設している所が多かったです。また、日本のみずほ銀行が出資していますので、その点でも信用があります(コーポレートカラーは三井住友っぽいですよね笑)。ご紹介があったこともありますが、基本的にはパスポートと初期に預ける現金だけでOKでした。最低限5万ドンを預ける必要があります。
申込み書類に記載をして、1週間も経てばATMのカードを頂けます。同時にインターネットバンキングも申し込んだので、こちらはその場でログインOK。香港のHSBCで口座を作った時には、まるで英語の試験みたいでしたが、こちらは大変スムーズでとても良かったと思います。
ベトナム銀行口座の注意事項
注意事項:1.ATMでは引出しのみで預金が出来ない。窓口で預けないといけない。→外国人の場合厳密には”送金”でないとダメな事が後に分かりました。出元の明確でないお金は預けられない仕組みです。マネーロンダリング阻止の意図もあるようです。
2.口座維持手数料が掛かる。月々10円位ですが。
3.朝7時半!から営業しているが、昼休みはクローズされる。
4.当たり前ですが、窓口は英語対応です。
高金利定期預金は甘くない
とりあえずメインは振込みだけなので、一定額を預けてしまえば、インターネットバンキングで必要は処理は完了出来そうです。気になる定期預金金利ですが、現時点で年利7.5%となっています。一見”ガンガン入れてしまえ!”と思いますが、そう甘くはありません。この国はインフレ(物価が高くなり、貨幣の価値が下がる)状況なので、そちらとの兼合いを考えなくてはなりません。先日新聞に、昨年比の物価上昇が6.8%になっていると書いてあった気がするので、とりあえず年間で預けておけば、預金金利が補ってくれそうです。
ただ送金手数料、ATM手数料などなど、外貨を持ってくるだけでも手数料が掛かりますし、ベトナムの銀行はマネーロンダリング阻止の意味合いで、正当な理由が無いと外貨の持ち出しをさせてくれません。例えば日本の会社から振り込まれたお給料であれば証明書を出せば再度海外へ送金出来ますが、個人がどこからか持ってきたお金は証明のしようがありません。
何かしら方法はあるのかもしれませんが、その労力と預金で受け取れる額(インカムゲイン)は果たして見合うのでしょうか。それであればカンボジアなどの規制が緩い国に口座を作った方が、気楽にお金を増やせると思います。
最後に一つ良く分からなかったのが、"Current Account (当座預金)"の申込みとなっていたこと。普通預金なら"Saving Account(普通預金)"だと思ったのです。しかも当座預金なのに金利は付くらしく・・・・。その辺はベトナムっぽく「まあいいか~」で済ませます。