若い女性が一生懸命働く国ベトナム
以前日本の方から教えてもらったのは、”男性が働かないんですよね~”というお話でした。くれぐれも100%全員が不真面目とのことではありませんが、労働を重視しない人がいるようです。例えば道端でサボって水タバコを吸ったり、お茶をして寝てみたり、色々な手段で仕事をボイコットするケースがあります。私の友人はそんなことは無くむしろ真面目ですが、街中ではそんな風景が確かに見受けられます。
その代わりに登場するのが若い女性達です。朝の通勤風景を見ていると、何となく女性の比率の方が多いんですよね。皆さんしっかりとした服装で通勤されているので、いわゆるビジネスウーマンも沢山いることでしょう。
最近家を探したり、色々な折衝の場に立ち会う機会が増えましたが、最前線は女性が圧倒的に強いのが特徴です。特に日本語が出来る=留学経験等がある人が多いです。合わせて英語も出来ます。
私は性別に関係無く一切手加減はしない主義ですが、それでも立ち向かえ無い場合が多々あるのです。
また日本人とベトナム人折衷の会議に出ると、日本側が男性ばかりだとすれば、ベトナムは男女半々位でしっかり平等な比率になっています。見ていて「やっぱり日本って遅れてるんじゃないか」と実感させられました。
私はここの女性が活躍出来る一因に、まだまだ大家族的な風習があるからでは無いかと考えています。保育施設が足りているとは思えませんが、おじいちゃんおばあちゃんが同じ場所か、近くに住んでいるので預けられるわけです。
従って産休からもすぐに復帰できるし、常に心配事無しに取り組めるわけです。これなら採用する側も、”すぐ戻ってくれるなら”との理由で積極的に上の位へと登用することが出来ます。もちろん能力の高さや真面目さに対する評価、周囲の理解度が高い事も付け加えなければなりません。
日本の実態、経営者の本音
日本企業の実態についてある経営者の方が言っていましたが、現実的に考えて日本の手厚い産休・育休制度があっては、”女性を登用したくても出来ない”とのことでした。経営者の立場からしたら、優秀な人にはもっと働いて欲しいのです。でも長い間お休みをされると、仕事は進まなくなってしまいます。そんなミスマッチが日本に蔓延しているようです。
そもそも「保育園」と「幼稚園」の管轄省庁が違うって知っていましたか?保育園は厚生労働省で、幼稚園は文部科学省・・・そんなくだらないことで、合理化させる話が進まないの?と驚くばかりです。
ハノイのママさんビジネスパーソンはたくましい
先日ベトナムのママさんビジネスパーソンを見ていましたが、何かたくましかったです。”全く叱らない”で有名なこの国で、しっかり子供を怒り、そしてバリッと働く。帰り道はギュッと子供をしっかり抱きしめつつ、綺麗な英語で私と営業の話をします。そんな人たちを見ていると、何故かまた一緒に仕事をしたり、話をしたいと思ってしまうのです。この国の人は、遊んでも、仕事をしても、一緒に居てなんか楽しいんですよね。
気のせいか、彼女達のお陰で私も日々が明るくなったような気がします。気分は明るくなる方が良いですよ。自分の能力をもっと試せるような気になりますし。
日本も少し前はもっと明るかったと思うんですけどね。くら〜い非正規雇用を奨励しようだなんて話を持ち出したのは、どこの"白髪の首相"でしたっけ・・・。国民が選んだそうですが、私は選んだ記憶がありません。何を叫ぼうと後の祭りです。先を見越す力はいつの世にも必要ですね。
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