海外は電子書籍がベストチョイス?
真っ先に考えた対策は電子書籍でした。ドライアイなのであまり使いたくは無いのですが、一番手っ取り早い方法でしょう。日本の書籍は再販価格制度やらなんやらで、ひたすら高いですが、kindleなら安いし、ポイントの還元もあるようです。問題は”読みたい本があるかどうか”、これに尽きます。折角仕組みが整っていても、読みたい物が手に入らなければ意味がありません。それに読み終わった後に中古で売れないですよね。家に置き場が無いから売っていたと言う側面もありますが、売ったお金で再び中古の本を買ったりしていたので、その点では損をするような気がします。
ベトナムの人は新聞は読むけど本は読まないそうですが、本の価格自体は安いと思います。実際日越辞書を買ったのですが、500円しません。分厚いので、日本だったら2000円超でしょう。
最近日本の本屋はどんどん潰れていると聞きますが、本の価格が高くなりすぎて買う余裕の無い層が出てきているのではとの危機感を感じます。デフレ下でも、本は絶対に定価販売でしたからね。安い値段に慣れた日本人には、大分高く見えるはずです。
本のコモディティ化
私が好きな作家の石田衣良さんが『小説家は自営業だから、いつどうなるか分からないという不安がある』と言った内容をどこかに書かれていました。当然の事ながら、良い作品には対価を払うべきとは思っています。でも本もコモディティ化してきてしまっている面があるかもしれません。段々各本の内容が似てきて、それに対して読者がお金を出す価値が無い、と思うようになってきているような気がします。
書く方は簡単に売れそうなタイトルを選び、買う方も目の前で使える実用性に特化した本を選ぶ。時代の流れとして、読者の評価に対して価格を合わせるべき時期では無いかと感じられます。
マレーシアの紀伊國屋書店で日本語書籍を買う
さて結局悩んだ挙句、とりあえずマレーシアのKinokuniyaで定価の本を買うことにしました。えらく巨大な店舗で、偶然欲しい本が沢山あったのです。こちらが私の地味なチョイス!。日本から輸入しているので値段はその分上乗せされています。こちらの単行本で通常700円のところ、1200円位!高い!。1時間粘った末の購入なので、満足しています。
日本だったら700円でもまだ高いと思われるかもしれませんが、海外だと希少性が高い分相対的な価値が上がります。グローバル化している社会において、これは一つのポイントかもしれません。日本語を勉強したい人は少なくありませんし、その人達に高い価格で売るというのも一つのチャンスではないでしょうか。