ベトナムは住宅バブル崩壊済み
今年の5月前後にハノイへとやってきましたが、その前にベトナムの住宅バブルが一度崩壊したそうです。良くある話ですが「住宅価格は益々上がるから買おう!」と言う人が増えて、値段が上がった挙句に供給過剰で一気に値段が落ちてしまったとのこと。街を歩いていると、ゴーストマンションや、建築途中で打ち捨てられた建物、空き地が沢山あります。一般的にはこれでベトナム経済が冷え込んだと言われており、街中の商店などは未だかつて無いほどに入れ替わりが激しいそうです。
ただ、この国には大きな特徴があって、それは収入の割に個人消費が期待出来ることです。一般の生活は質素ですし、あまりお金は使いません。ところが趣味とか、好きになった物にはとことんお金を使う習性があるようです。ある日私とベトナムの人で、音楽の話になりました。
彼はジャズがとても好きで、家に音楽のセットを揃えているとのこと。私もそこそこ好きなので機械の話になるわけですが、全く話がかみ合いません・・・。何故なら、彼は日本で”30万円”はするであろうハイエンドのアンプやら再生機器を使っていたのです。一方私は同じメーカーでも2万円(しかもお店で値切ってその値段)の機種です。
ベトナムドンが目減りする位なら使ってしまう
失礼ながら彼のお給料は絶対に私より安いはずですが、それでも関係なく趣味を楽しみ、生活をエンジョイしています。インフレが激しくベトナムドン(VND)の価値が日々落ちやすいので、”だったら貯めずに使っちゃえ!”なんて考える超楽観的な人も沢山居るそうです。何しろ人口が多い国ですし、貧富の差は他国に比べればまだマシな状況です。国が率先して産業を入れようと努力していますし、ここ数年を見れば、経済の拡大、内需の拡大は期待出来ると思います。
まだまだ、ショッピングモールなどでも”ウインドウショッピング”な人がほとんどですが、彼らは明確に良い物を見極める能力を持っています。従って今後より多くの人にとって、個々の収入が上がるようなシステムになれば、自然と需要が増加すると見ています。
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