事例1:『ちょっと聞きたい事があるんだ・・・・・』
深刻な顔である人が話しかけてきました。私より何歳か上の兄貴です(ベトナム語でAnhですね)。ちょっと席に座ってくれと言うので、身構えると・・・・・『実は今、冷蔵庫を探しているんだ・・・。すまん、ちょっとこの写真を見て、どれか一番良い製品かアドバイスをしてくれないか?』
え?
何で私に冷蔵庫の良し悪しを尋ねるんでしょうか笑。どうも何かのスペシャリストと勘違いされているようです。
面白い話なんですが、日本製の中古家電はかなり需要があるそうで、ネット上で写真が載ってるんですね。で、お客さんはそれを選ぶわけです。ところが、表記が全部日本語なので、本当に日本製か分かりません。また古い物をつかまされる可能性もあります。従って、そのあたりを聞きたかったようです。
実は私の家のIHクッキングヒーターも何故か日本語表記。聞けばこれも中古で持ってきたのだとか。普通なら家ごとぶち壊してしまうに違いませんが、こんなところで大事に使われてるんですね~。関心しました。
ちなみに、日本のメーカー品でも中国製とはしっかり区別するのだとか。もはや日本製の家電は絶滅危惧種なので、今後は真面目にプレミアでもつきそうです。そう言えば、私の日本の家の東芝製アイロンは日本製でした!ビックリ。
とりあえず、「パナソニックか三菱を選べば壊れん」と言ったら、「なるほどな~」と関心されました。経験上どちらも色々使いましたが、何となく壊れません。
事例2:『その資格について教えてください』
私より少し年上の女性からの質問。この時も私の職業を思いっきり勘違いしたらしく、難易度の高い話をしてきます。何でも会計士などの監査系の職は、ベトナムでもなるのがとても難しいのだそうです。5年~6年経験を積まないといけないのだとか。で、「日本はどんな感じなんですか~??」と質問されます。
え?
いやーそもそも俺は会計士じゃないので知らない・・・・とは今更言えず、当たり障りの無い回答をしました。まあ何となくは知ってたので、やっぱりどこの国も大変よね~とうまくまとまりました。
彼女達のやる気は本当にスゴイですからね。無理とか言わず、とりあえずチャレンジするところが好きです。「女性にとっては一番良い仕事だと思うから、やってみたいんです!!」ニッコリ笑顔が素敵でした。
事例3:『ホテルの滞在比率を上げるには・・・・』
あるホテルの人から、「ここの外国人滞在比率を上げるにはどうしたらいいと思う?」と聞かれました。えぇ??
いやー私はホテル業、素人ですよ笑。頼りにしてくれるのは嬉しいですが・・・。
「日本人は英語が出来ない。日本語でHPを作れ!WEBが命だ!」と言ったら、なるほどな~!と感謝されました笑。意外とそんなものです。
ここまでで何となくお分かりかでしょうけども、私個人がどうのと言うより、『日本人は色々知っている』と評価されているように思います。聞いてくれるっていうのは本当に良いことです。どうでもいい国の人なら、話かけてもくれないでしょう。
何度も言うように、今の日本はひどい有様ですが、周りの国からは未だに先生と思われているわけです。そこには大きなチャンスや機会があるのですが、ほとんどの人は全く気がつきません。仕事やチャンスが無いのではなく、見つかっていないだけなのだと考えます。
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