ハノイで少し華やかなランチを楽しむ
この日は何となく普段と違う物が食べたくて、少しだけ離れたレストランへと行きました。観光ガイドにも良く出ている”マダムヒエン”と言うお店です。どこの国に行っても”観光客が行くような所は行かない!”と言うのが私のポリシーでしたが、流石に長期の生活ともなると、それではバリエーションが限られます。少し考えを変えて楽しみを見つけに行きます。
最初、店内に案内されたのですが、建物が古いのか人が通る度に床がギシギシと動いて、椅子が上下にシェイクします・・・。この時点で店を出ようかと思ったのですが、席移動を快諾いただいたので、外のバルコニー席にしました。
手頃なランチセットは税込み160,000VND(800円)程度。アペタイザー、メイン、デザートが3種類ずつあって、それぞれ一つ選べる仕組みです。こう言うのはなかなか見ません。しかも定期的に入れ替わるみたいです。
前菜から手抜き無しのランチセット
まず前菜。大変ボリュームがあります。前菜は適当だろうと思っていたら、見た目も綺麗だし、味もかなり美味しい。蒸した春巻きだと思うのですが、英語メニューだと"Roll rice pancake"とのこと。次にメイン。こちらも贅沢な盛り方です。壺にご飯が入ってくるとは予想外(大盛です)。ご飯以外は味が素晴らしい。角煮があったのですが、あまりに美味しすぎて『何だこれは・・・?』と独り言が出ます。
スープは豆腐ベースだし、おひたしみたいな物もあるし、やけに日本人好み?!な設定だなと関心しました。一つずつ料理の説明をしてくれるところも良かったです。
そして最後はデザート。これも期待を裏切りません。冷たいアイスと温かいバナナケーキ。この温度差が本当に絶妙です。久しぶりに印象に残る物を食べました。
先々週日本に戻った際に、東京・丸の内で1000円のランチを食べましたが、どう考えても彩が悪いし、純粋な手作りで無いのは明らかでした(器に盛る位しか人が関わら無いのでしょう)。
赤い敷物も無ければ、手の込んだハーブなどが使われている訳がありません。一味足りないと感じるのは、調味料の問題ではなく料理の本質が不足しているからかもしれません。ベトナムに来て東京に戻ると、"こんなに料理が貧相だったのか・・・"とガッカリします。少々高い物を食べに行っても、やはり何かが足りない気がするのです。