各駅毎にあるのかと思えるシンガポールのショッピングモール
何故だかは知りませんが、シンガポールのMRT(地下鉄)の駅毎に、大抵ショッピングモールがくっついています。1つや2つなら分かるのですが、どこで降りても大体大きめのモールがあるのです。これでは競争が激しすぎて維持できないのではないか・・・?、などとも考えてしまいますが、普段物が無い世界=ハノイで生きているので、まるで天国のようです。
所変わって、ここは東京・吉祥寺。規模は小さいものの、駅ナカのお店が昔に比べて増えてきました。他の駅でもそのような流れがあるので、シンガポールと同じ事をしています。
さて最近私が両国で感じる傾向は、『普通の物が売れなくなってきている』との流れです。誰もが裕福になり、物が溢れるようになった時、ウインドウショッピングで終わってしまう状況が普通になってきているような気がするのです。
ラーメンのような希少性、特別感への期待
【シンガポールの麺屋武蔵。海外でつけ麺やラーメンはまだまだ特別な食事?】増加傾向に見えるのが、オシャレ、特殊性を備えた"一味違う購買・サービスの提供"です。
【土日の列が驚異的だった"4Fingers"。NYをイメージしているが、実はKorean-style。】
個性が格段に強いもの、また単価は高く、居心地の良いカフェや、個人個人の健康、美しさなどにターゲットを絞ったものがこれに該当します。
金余り世界独特の需要。
【よく見るとNikkei225の文字が。世界中から売り買いされている現実。】特にここのところは富裕層の皆様を中心に”金余り”の傾向も強いでしょう。皮肉な事で、日本の株で稼いでいるのは日本人よりも、外国人の方がずっと多いのですから。ここもそういう人が何人もいるはずです。
私個人は、金余りなんて言うのは遠い向こうの話ですが、確かに生活に飽きていたのは事実です。何か変わったことがしたい、人と違うことがしてみたい・・・。そんな欲が出てくると、これまでのチェーン店やサービスでは全く釣り合いません。
例えばあるセレクトショップの洋服を買いに行くとすると、最近は色々な場所に展開するブランドも多いですから、”どこに行っても大体同じ結果”になってしまいます。でも、これが”どこでに行っても、何となく違う!”だと、色々な店舗へ足を運ぶお客さんが増えるはずです。
これから先もチェーン店などの一般的なお店は増え続けると思いますが、例え大きく稼げなくても、個性のある方が安定感が出てくるのではないかと感じます。