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2013-11-09

日本メーカーの凋落、日本の製品は当たり前過ぎてつまらない?|ベトナム

ceatec-japan-2007 シーテックジャパン2007年
ベトナムの家には、某日本メーカーの液晶TVが備え付けられています。見た目は良いのですが、どのように設定しても、声が割れてしまいます。つまり内臓スピーカーが安物で、ろくな音が出ないのです・・・。これがウォークマンを作った会社の製品かと思うと、それはそれは残念な気持ちになります。




当たり前の製品はもう売れない

ベトナムで、今流行っている製品は、もちろん日本の物!ではなく、韓国の製品でしょう。私はGalaxyと言う携帯電話を使っていましたが、信頼性に乏しく、『二度と買うに値しない』と判断したので、それ以降韓国製は絶対に買いません。

iPhoneのように、「使いたい時にしっかり動く」製品で無ければ、プライベートはおろか、ビジネスにおいては”邪魔”でしか無いのです。しかし、現実的には、韓国製品は値段が手頃で、見た目も良く、機能も充分と言うのがASEAN諸国における評価のようです。

samsung-singapore
シンガポールでウェアラブル機器(Galaxy gearってやつですね)の発売日に出くわしましたが、どこまで並んでいるか分からないほどの行列で、とても印象的でした。新しい物好きの国民性かもしれません。

さて、電子機器を中心に、私が日本のメーカーに望んでいるのは、『時代の流れにあわせる』と言うことです。今の時代は、とにかく何でもインターネットです。データはクラウドで共有し、紙は極力持たず、シンプルなスタイルで動く・・・。それが今の時代の流行とも言える状況でしょう。

私も気がつけば、飛行機へ乗るのに、紙を一切印刷しなくなりました。全てWEBで処理し、結果はPDFで出てくるので、それをiPhoneごと見せて終わりです。しかし、日本の製品の特徴を読んでいても、どうも昔ながらのスタイルに視線が合っているような気がするのです。

どこでもリビングの時代

例えばテレビ。録画したデータをクラウド上に保存してくれて(もちろん汎用性のあるファイル形式で!)、それがどこでも見れて、なおかつその内容を参照して、誰かと会話が出来る(LINEでもtwitterでも何でも良いです。シェアしたいのです。)・・・・。それ位の柔軟性があれば、まあ買ってもいいかと言う気になるのではないでしょうか。

やっとこさ日本人が世界に出ていく時代になりましたから、それを助けてくれるような仕組みが備わっていると、なおさら購入したくなりますよね。そのような事を考えて製品を選んでいくと、結局Appleや、海外のメーカー製品に行き着くのが現状です。

単純に値段が安いから選ばれることもありますが、どの国の人にも見栄っ張りや新しい物好きが沢山居て、ある程度の価格帯であれば購買対象になります。そんな事は、海外の携帯電話屋さんなどを自分の目で確かめていれば、誰にでも分かることだと思うんですけどね・・・・。

アジア人は安かろう悪かろうを選ばない

もちろん、アジアの人はまだまだ懐に余裕があるわけではないので、その分”シビア”な目線を向けます。ベトナムの人は目利きだと思いますし、アジア人全体『損をしたくない』との思考にはあると思います。

従って、一番最初に登場した音割れテレビのように、中途半端で安いだけの物が出来上がってしまうと、最後は人が離れて行く結果へと到達するのです。日本はデフレの過去を引きずって、これからも安い物を追い求めるかもしれませんが、中間層が増える新興国の流れはその逆を行くことでしょう。




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