ハノイの街中でドラえもん展示会
ハノイの街中にある謎の雑居ビル。表に写真が飾ってあり、日々中で何かが行われている事は知っていました。街の綺麗な風景の展示なども多いのですが、時折軍隊の活動なども飾ってあるので、”入ってはいけない場所”だと思っていたのです。しかし、ドラえもんさん、いや、DORAEMON・・・・ド・ラ・エ・モ・ン(オモテナシみたいな感じです笑)のお陰で、初めて落ち着いて中に入る事が出来ました。
入ってみると何ら問題の無い真面目な展示です。最も私の心に響いたのは、堂々と飾ってある藤子・F・不二雄氏の写真。ここは日本ではありませんが、氏に対する敬意のようなものをしっかり感じます。
【注:よく見ると、コロ助が混じってる??】
周りを見渡すと、子供達が描いたと思われる、ドラえもんをお題とした創作の絵が沢山展示されていました。こんなにドラえもんってベトナムに馴染んでいたのか・・・と、かなりな驚きます。何だか妙に嬉しさを感じるのです。
また、中には日本とベトナムの友好を表現したような絵もあります。ちょっと子供が描いたにしてはハイレベル過ぎないか?とも思いますが、考えてくれている人が居ることに対して、やはり喜びが湧きますね。
あまり来ている人は多くありませんが、時折若い学生が入ってきては、不二子先生の写真を携帯で撮ったりしていました。
所々さりげなく配置された、小さな鈴の絵・・・・・・。一体誰が主催してこの会をやっているのかは分かりませんが、担当者の人のセンスの良さに思わずニヤリとしてしまいました。
ちょっとだけ現実の話をすると、ベトナムにおける日本のイメージはそこまで強いとは言えません。韓国が戦略でドラマなり、歌なりを大量輸出した結果、こちらの若者にはそのイメージが根付いてしまったのです。あのホンダやスズキですら、韓国製だと思っている人も中には居ます。信じられないでしょうけども、これは紛れも無い事実です。
日本人の悪い癖で、俺らは完璧に好かれている!来れば歓迎される!と自信満々で思っているかもしれませんが、英語も出来ないのに良く来たな?!と軽くバカにされますよ。(それすらも理解出来ない人は・・・・)
ドラえもんは必ずしも"のび太君"を助けるわけではなく、時折ダメなものはダメ!とお説教をしていました。今の日本人もすぐに群になって誰かを頼りますが、今の時代には”自立”が必要ではないでしょうか。