北欧デザインのエレクトロラックス製高機能洗濯機
私は洗濯物をためる事が好きではありません。積んでおいて気持ちの良い物ではないでしょう。従って2日1回は洗濯機を回します。ハノイの家にあった洗濯機はエレクトロラックスElectrolux製。スウェーデンの会社ですが、基本的にはデザインのみ北欧で行い、後は海外の工場で作らせていると聞きます。今時IKEAの家具とかSKAGENの時計とか、どこでも同じ手法ですね。
最近では日本でも見かけるので、段々知名度が上がっているのでしょう。
ところで私が初めて見た時真っ先に思ったのは『オートボタンが無い!』事でした。日本の洗濯機にもボタンは沢山ありますが、大抵オートを押せばOKです。
対してこちらは訳の分からない絵柄のダイヤルがあり、とにかく使い方が分かりません。『頭を使って考えろ!』と言わんばかりの、ナイスデザイン。この洗濯機日本だと10万以上するらしいのですが、そのくせオートメーションじゃないのかよ!と少しイライラします。
仕方が無いので、iPadで型版を調べて、英語版と日本語版の説明書PDFを発見。それを見ながら操作します。我ながらナイスアイディア。
ヨーロッパの洗濯は繊維別にお湯で洗うらしい・・・
一見難しいのですが、よくよく説明を読むと、繊細な機能を持っている事が判明しました。洋服には色々な繊維がありますが、その繊維に合わせて、設定が変えられるようです。また欧米では”お湯洗い”が基本なのだそうで、その温度の調整も出来ます。
洋服のタグを見ると、何度までOKと言った記載があったので、それに合わせて調整。一度慣れてしまえば、結構簡単でした。問題は時間。一番標準そうな設定でも90分も掛かります・・・。これは日本の生活には合わないでしょうね。
さて肝心の仕上がりですが、とても良い感じです。干すとシワも少なく、見た目がとても綺麗になります。もちろんアイロンがけもしますが、日本の一番安い縦型洗濯機で洗った物よりもかかりが良いような気もします。
最後はその仕上がりの良さで気に入ってしまいましたが、『洗濯時間の長さ』はネックですね。また、色々な素材を混ぜて洗濯するにはどうしたらいいんだ・・・?と首を傾げてしまいました。
まさかヨーロッパの人は、一つの種類しか着ないなんて事は無いと思いますが・・・・。とりあえず混ぜて洗っても大丈夫でしたが、最後までなんとなくスッキリしないままでした。
日本の家電は楽ですけど、記憶に残るような個性は無いですよね。ここ数年、『個性を重視する層』と『何でも良い層』の二極化がさらに広がっていますが、日本のメーカーはどちらを優先すべきでしょうか。
恐らく前者は単価が高い、後者は単価が安いでしょう。”技術力”に対してまだまだ自信があるなら、前者に絞りこむのも一つの手だと思います。後者は中国なり、新興メーカーでも対応出来てしまうので、わざわざ日本の優秀なメーカーが作るものでもなくなっているような気がします。
最後にエレクトロラックスを買うか買わないかと聞かれたら・・・日本で暮らすならパナソニックやシャープを選ぶと思います。私は覚えが悪いので、単純な方が日々助かりますから。
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