ベトジェットエアの新型エアバス機
ベトナム航空の独占に近い、ベトナムの空ですが、唯一のLCC(ローコストキャリア)として、VietJetAir(ベトジェットエア)があります。既に外資のAirAsiaなども入ってきていますが、まだまだ便数も少ないですし、当分ベトナム資本が優先されることは間違いありません。
そんなVietJetAirがエアバス社より新機材を導入するとのこと。その数なんと92機(※確定オーダーとオプションの合計)、金額にして90億ドル(9000億円)。
機種は既に使用しているA320ですから、路線拡充に始まり、機内アップデート、料金プランの多角化など、様々な意味合いもあるものと思われます。
ちなみに日本国内で東京〜福岡・北九州をメインに運行しているスターフライヤーの場合、未だにその機体数は20に達していません。
競合の差や運行先の数に差はあれど、未だに『エスカレーターの乗り方さえ知らない人がいる』この国の現状を考えると、かなり強気のプランと言えます。
エアバスの部品製造が始まる?
ボーイング社もアジア地域には力を入れているようですが、圧倒的にエアバス社が先行している印象です。空港を見ていても、エアバス機の多さが目立ちます。実はベトナムでボーイング向けのドアやフラップが製造されているのですが、今後の国家関係、販売戦略を考慮すると、ヨーロッパ向け=エアバスの仕事がやってくるかもしれません。
当然日系企業にとっても、早めに対処しておけば、十分なチャンスになりうると思います。ベトナムは”全方位外交”ですから、油断だけは絶対にしてはなりません。