毎回捨てたくなるスーツケース
私が使っているスーツケースは『空っぽでも重い』安物です。とにかく重いので、『この野郎、帰ったら捨ててやるからな!』と旅先で何度も蹴っ飛ばしては、また結局使ってしまうと言う、真の腐れ縁なのです。昨年のベトナムも、『貴様だけは持って行かない』と宣言した挙句に、結局持ってきてしまいました笑。以前FIAT500で旅した話をしましたが、あの時も後ろに入りきらず焦る焦る。後ろの席を倒してやっと入りましたが、ボーン!と所在不明の部品は外れるし、ホントに困りものです。
さて、このスーツケースと最初に旅をしたのはニューヨークでした。5年前の話です。それまでアメリカの本土に行った事が無かった私は、どうしてもどこかに行ってみたかったのです。あのクリスマスツリーも見たいし、デリ(デリカテッセン)でコーヒーとか買ってみたい。
もし可能であれば、ワシントンD.Cまで行ってみたいなどなど・・・その希望は無限に広がっていきます。
ニューヨークペンステーションで一苦労
やっと訪れたNY。空港からがもう戦いです。電車で街へ出るのですが、この電車が怖い。行き先が書いていない上に、色が暗ーい色でボロイ。周りの客に聞いても『多分着くよー!』の一言・・・。そして長旅の末にたどり着いたのは、NYの代表的な駅の一つ『ニューヨーク・ペンステーション』でした。ニューヨークは古い街なので、予想よりもずっーと古臭いのが特徴です。とにかく機能的ではなく、不親切な施設に取り囲まれます。そこで”本領”を発揮してしまうのが、私の邪魔臭いスーツケース。ちょうど帰宅ラッシュの時間帯で、人だらけのホーム上を右往左往。やっと見つけた、人で埋まっている狭い階段を、こいつを担いで登ります。その重さ30kg・・・・。
今でもあの重さと、NY人の冷たい目線は忘れられません。辛かった・・・・。でもその分、駅から出た時の壮大さは凄かったですね。ビルの堂々とした感じや、人々の動き、アメリカは全てが大きかったです。
それから5年。今では運転手氏が運んでくれる位立派に?!なりましたが(チップ払うから当たり前ですが笑)それでも旅をする度に毎回思います。
『次回は絶対捨ててやる!』
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