ベトナム、英語普及率の変化
最近の統計を見ると、2013年は月間で5万人程だった日本人の訪越者数が、今年は6万人の月も出てきているようです。日に日に街中で日本人に会う確率も上がってきたのではないでしょうか。余談はさておき、ベトナムの英語のお話です。私が初めてベトナムに入国したのは2013年ですが、その頃の英語力は”日本人をしても酷い”と感じるものでした。空港からして英語が怪しいのはもちろん、タクシー は90%の確率で通じない、ホテルマンも、世界の常識からすれば??との様子です。
それが2014年になって、劇的に変化している事を実感するのです。例えば、タクシー。会社がそうしたか、それともドライバーが自らそうしているのかは分かりませんが、積極的に英語で話しかけてくる人がとても増えました。
また、国営系のホテルやレストランでも、スムーズにお話が出来るようになっています。ちなみにこれはハノイなどの北側のお話。ホーチミン市などの南側は、元から通じるのでご安心ください。
ベトナム人が英語を勉強する理由
私が思うに、以下の理由が大きいのではないでしょうか。1.2013年は不況下であったため、自分の能力を高めようとする人が増えた。
2.英語が出来る人は、給料の高い仕事につける確率が上がる。生きるために勉強した。
3.そもそも”コツコツ努力家”のベトナム人には、奥の深い英語はちょうど良い課題だった。
実は、2000年 代初頭の中国でも、似たように感心する出来事がありました。上海の空港で、荷物の取っ手が破損してしまったため、スタッフのお姉さんに話かけると、話の最後に「英語は出来ますか?」と聞かれたのです。
何故ですかと聞くと、「Customsは日本語で何と言うのですか?」と質問されたのです。中国人はプライドが高そうだと思っていたけど、まさか一般人の少年からも勉強するのか!!と衝撃を受けたのでした。
この国は絶対伸びるな〜と感じましたが、結果は言うまでもありません。
(※分かっているとは思いますが日本の皆さん、Customsは"税関"ですよ!)
従って、ベトナム人の同じような姿勢を見る限り、今よりも伸びていく可能性は統計ではなく”実感”として、述べる事が出来ます。国力たる国民の能力が、じわじわと上がっていくのは羨ましい限りです。
日本は問題定義だけで終わる
日本は私が学生の時から「韓国のSAMSUNGはTOEIC900点レベルばかりだ!大変だ!日本の企業も真似するしかない!」と騒いでいますが、一向に改善する見込みがありません。やる気が無いならワーワー騒ぐだけ時間の無駄です。問題定義と情報の収集だけなら誰でも出来ます。Googleで5秒もあれば表示出来ます。あとはどのように改善していくか、それは自分で考えて行動するしかありません。
ヒント:ベトナム人に流暢だと思わせる方法
本当はFree of chargeで(無料で)教えるのは惜しいですが、最後に少しだけヒントを書きます。ベトナム人の英語には弱点があり、独学故の「リズム感」に欠けます。これはアメリカ人から教えてもらったのですが、抑揚とリズムはとても重要なのだそうです。日本人も負けず劣らず棒読みの人が多いですが、ここを改善すると、一目置かれる・・・かもしれません。発音を完全にするのは難しいですが、これなら明日からでも何となく出来ますよね?ちなみに独学、リズム感や運動神経に欠ける私でも、これだけは出来ます笑。私も毎日少しずつ勉強を続けておりますので、諦めずに頑張りましょう!