まだまだ少ないベトナムエアの大型機
ベトナムエアで最も乗る確率が高いのは、小型のエアバスA321です。短距離用機材として世界で超売れ筋の機体です。例えばハノイからホーチミン市へ行く場合、大抵設定されるのはA321になります。時刻表を見ていると、時折出現するのが、より大型のエアバスA330や、今回のB777。先の機材よりゆとりがあるので、あえてこれを選ばれる方も居るのだそうです。
こんな古い形式の777は見た事がない
ベトナムエアの虎の子と言えるB777の機材です。てっきり最新型の機内なのかと思えば、これまで私も見たことが無いような旧式のシートが設置されていました。
まず目につくのはスーパーファミコンのような、エンターテイメントシステムのコントローラー。最新の物と比較すると2倍程度のサイズです。
座席自体はごくごく普通なのですが、このディスプレイとコントローラの古さが際立ち、かなり古く見えてしまいます。ちなみにディスプレイは電源が入りません。
動き出す前にコントローラを外してみると、LAN端子ではなく、電話回線用のポートを発見!
まさか、ダイヤルアップ接続でインターネットに接続出来る仕組みだったのでしょうか。
ブロードバンド世代の方には分からないでしょうが、繋ぐまでが大変だし、超低速。衛星経由でネット接続が実現していたとしても、相当通信料が高かったのではないかと推測出来ます。
ここまで座席を紹介しましたが、これらを見ていると2000年代の製造でも無いかもしれません。2003年頃に乗った777でもこれより新しい装備が付いていましたから、それより古いとなると15年以上前に製造された可能性があります。
ベトナムエアラインは今度IPO(新規株式公開)で資金を調達し、機材を一新するとの事ですので、あと数年でこれらの旧式機材も見られなくなってしまうかもしれません。
次に導入する機材は、ボーイング787やエアバス350XWBが有力のようです。
量は少ないが日本人の口に合うベトナムエアラインの機内食
こちらは機内食。わずか2時間の国内線フライトで機内食が出ます。しかも2種類から選べて、コーラ(ペプシ)、お茶、コーヒー、水も無料。クルーの対応も前に比べるとかなり良くなったと思います。座席のリクライニングやトイレのドアがたまに壊れているので笑、それさえ無ければ真面目で普通の航空会社と言えます。
乗りもしないで「あんな航空会社は乗らない」という人がたまに居るのですが、名前だけでは航空会社の中身は分かりません。
数年前に期待せず「中国東方航空」に乗ったら、モデルのように自信タップリに機内を歩くCAさんが、一生懸命仕事をしていてとても感心しました。
既に完成仕切って伸び代が少ない会社より、これから改善する余地のある会社の方が変化が見えやすいものです。
追われる側は辛いですが、現実として真摯に受け入れるしかありません。完璧だと思ったら最後、そこで成長は止まってしまうものです。
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