サンフランシスコ周辺を旅する
数年前。貴重な夏休みを無理矢理連休にして、アメリカ、カリフォルニア州のサンフランシスコへと行った事があります。実際のところは、シリコンバレー(サンノゼ)側がメインでしたが、アップル社へ行ったり、コンピューターヒストリーミュージアムへ行ったり、実に楽しいドライブとなりました。最終日の便は夕方出発。SF市内は走り尽くしたので、もう行く所がありません。結局ランチでも行くかと思い、ガイドブックで見つけた中華料理屋さんへ行ってみました。「ここは店主が日本人好きで、お任せメニューが出てくる。」なんだそれ?ちょっと面白い・・・。
ハウスオブナンキンレストランへ
早速やってきましたのが、ハウスオブナンキンさんです。ナンキンと言う言葉に、直感の危なさを感じましたが、とりあえず入ってみましょう。店内には出来る感じのおじさんとお姉さんが居て、昼から相当な量の中華を食べています。アメリカ人って外食にお金使うよな〜と実感。ジーパンを履いた老紳士登場
店内は狭いですが、雰囲気は悪くありません。昼少し前なので、まだ空いています。メニューを見ようとすると、ジーパンを履きこなした、老紳士が話し掛けてきました。「君は日本人か?」>「そうです」(この時点で帰れって言われるのかと思った笑)
「麺と 米どちらが好きですか?」>「あー麺ですね、今日の気分は」
「そうかそうか、私に任せてください」>「え?」
と、噂通りの展開になり、あとはお任せです。しばらくするとヌードルがやってきました。
なんだこれは?!見たこともない麺が出てきました。どうも中華だけでなく、アメリカらしく、他のテイストも混ぜているようです。(フレンチか?)
早速食べてみると、実にすっきりしていて美味しいです。レモンとか入ってるし、底にはレモングラス?みたいな何かが色々入っています。上には芋がのってるし、とにかく何の味だか表現出来ませんが、新鮮な味わいに間違いには違いありません。
再度老紳士登場。
「どうですかお味は?」>「Good!」
「・・・・・・・・オイシイ(ここ日本語)>「!!」
いやー旅の一期一会。これですね。実に嬉しかった。かっこ良すぎですよ店長。
私、日本より海外のレストランの方が人間らしさがあって好きなんですよね。マニュアル通りの対応だけでは、面白くありません。人間楽しかった方にまた行きたくなるに決まってます。
ベトナムやアジアへ行っても「あれ食べてみろ、これ食べてみろ」と、一生懸命売り込んでくるところが少なくありません。勝手にラーメンへ手をだしてくるお店とか、いいじゃないですか個性があって。
日本のお店は味は素晴らしい、清潔感もあって気持ち良い。だがしかし、もう一つ人を喜ばせる部分が少し足りない気がするのです。遠慮しすぎて、個性が足りないと言えば良いのでしょうか。
これから先、外国の人が日本で増えたとしても、今のままでは相手を喜ばせられないかもしれません。たまには外へ出て、刺激を受けると新しい策が出てくるのではないでしょうか。以前から言っていますが、『ただオトナしくサーブするだけで、一体どこがどうオモテナシなのか』、私にはちっとも分からないと言うのが今日のオチです。