大成建設ご自慢のノイバイ新ターミナル
(これまでのターミナル)ベトナムは新時代に向けて、鉄道、橋、そして空港と言ったインフラ整備が進んでいます。ハノイ・ノイバイ国際空港も例外ではなく、大成建設主導で国際線専用のターミナルが新設されました。
これまではやや老朽化したターミナルに、国際線と国内線がセットで入っていましたが、これからは別々となります。
私にとっては古いターミナルが”ベトナムそのもの”だと思うほど愛着がありますので、国内線でまた使えるのは何となく嬉しいものです。
なお旧ターミナルの最上階(左から二番目)には、私がいつも勝手にオススメしているNASCOレストランが営業中です。
これは以前の店舗の写真ですが、昨年改装して店員さんのレベルも格段に上がりました。お値段と味は据え置き。もう客の机で簿記はやりません笑。
グラスに入れて出てきたリプトンティーはカップで出るようになり、制服も洋風に。進化は素晴らしいことですが、少し寂しさも覚えます。
面積に余裕は出たが、相変わらず荷物は待たされる
こちらが新しいターミナルのバッゲジクレームエリアです。新築ですが設計は保守的。いやベトナムだから”堅実”が正しいでしょうか。他国の最新型空港と比べると、目新しさはありません。ただし以前は取り合いだったカートが増加したのは好印象です。
(これまでのターミナル)
これまでのゴミゴミ具合と比較すると、だいぶ余裕が出たことはお分りいただけると思います。ちなみに荷物の出て来るスピードがかなり遅い事で有名ですが、それは相変わらず変化無し。今後の改善に期待です。
タクシーが非常に乗りにくくなった
ゲートの外です。テト休暇前なので、大変混み合っています。天井の低さや看板の様子から分かる通り、堅実な設計に変わりはありません。ここから30kmほど先のハノイ市内へと向かいます。初めての方向けに解説すると、今のところ鉄道・地下鉄などの公共交通は開通していません。従って、ホテルのバスやタクシーでの移動が一般的です。
格安の路線バスもあるのですが、大きな荷物を持って、夜中に乗るのはちょっと難しいのではないでしょうか。
いつも通りタクシー会社毎の乗車エリアで「タクシーグループエアポート」を探してみると、待機エリアが無くなっています。
なんと会社を選択しての乗車は禁止となり、ホーチミン市のタンソンニャット空港ではお馴染みの『来たタクシーにどんどん乗せる』方式に変更になっていました。
日本のように、どのタクシーに乗ってもクオリティが同じなら文句ありません。しかしここはベトナムです。明らかに『前のタクシーの方が綺麗で、後ろのタクシーはヤバイ』のが一目で分かる世界。
一つの会社に人気が一極集中するのが良くないのは国体的に分かりますが、外国人としては非常に迷惑なお話。
住んでいる人にとってはタクシーカード(後払いカード)の問題やら色々あるので、慣れないタクシー会社の利用はなお不便です。
結局私の場合は強引にこれにしか乗らん!と主張して、無理矢理会社を選びました。向こうの誘導係りもそれを承知か、特に文句は言ってきません。
散々頑張って乗った挙句に遠回りされて、運賃について喧嘩です笑。ホテルマンやら、周りの関係ない工事現場のおじさん、物売りの少年まで怒りだし、ドライバーは半泣きになって帰っていきました。
結局ターミナルは新しくなっても、やっぱりベトナムだった!の一言に尽きます。皆様も色々工夫しつつ、それぞれの旅のスタートをエンジョイしてみてください。
TAXI Group Airport定額サービスの”一部”廃止
以前から度々紹介していた『タクシーグループエアポートの定額サービス』ですが、先の乗車方式変更もあってか『ノイバイ空港→ハノイ』は廃止=メーターの金額で払う、『ハノイ→ノイバイ空港』は小型車VIOS 240,000VND(約1300円)or大型車INNOVA 270,000VND(約1500円)になったようです。ハノイ→ノイバイ空港はドライバーとホテルの人に確認して、間違いなくこの価格でOKでした。ホテルの受付でタクシー会社を指定して予約しておくか、自分で電話して予約しておけば確実です。※価格は頻繁に変わるので、必ずタクシー内に添付の料金表をご確認ください。
何故ぼられるのか?
最後にそもそも”何故ぼられるのか”について書きます。結論は簡単で『日本人は強く言えば簡単に降伏する』事をドライバーが知っているからです。私が数百円でも徹底的に戦うのは『後の人が困るから』に尽きます。一回実績を作ったら、確実に彼らはまたやるのです。
いくら非常識人が増えた日本人一族でも、ここはベトナム。少しは周りに気を使い、助け合っていきましょうよ!と言うのが今日のオチです。