今のベトナムにはイオンも東急もある
ついこないだまで、私はベトナムの事を「買い物不毛地帯」と呼んでおりましたが、それはもう昔のことです。今ではAEONのショピングモールが完成し、プライベートブランドの「トップバリュ」が買えるほどです。本当に数ヶ月前までありえなかった事が、現実に出来てしまうのがベトナムのスピードであり、面白さであるとも言えます。
さて、最初に触れた東急も、ビンズオン省・ビンズン新都心という場所で現地企業と組み、真っさらな土地に街を作っています。
その様子は"リアルシムシティ"。本当にこんな場所に街が出来るのか??と思うのですが、10年もしたらガラッと変わっている事でしょう。
距離で言うと、ビンズン新都心からホーチミン市の中心まで35km程度。つまり東京駅〜立川あたりまでと同じ距離ですので、さして遠くない事がお分かりいただけると思います。
ベカメックス東急のKAZE路線バス
まだまだ街造りはスタートしたばかりですが、先に登場したのが公共路線バスのその名も”KAZE”です。語源は日本語の風からきているのでしょう。ベトナムにも路線バスはあるのですが、東急が目指したのは”日本クオリティ”のバス。写真を見ての通り、しっかりとしたバス停、清潔感のある車体、そしていかにも信頼出来そうな運転手さん。どれを見ても「日本よりも上ではないか?」と思われるレベルです。
既に道は出来ていて、バス停と停車用地も設置されているので、何も無い原野の真ん中で綺麗なバスが停まる状況ですが、それも今後の開発によって変わっていくことでしょう。
まだまだ乗る人は少ないようですが『今は文化を根付かせる段階』なのだとか。とにかく何でもバイクの社会に、公共交通を普及させる事が、いわゆるCSR活動の一環とも言えます。
今回は時間が無く乗るところまではいきませんでしたが、是非次は試してみたいなと思います。
企業にとって、これらは『大きな投資=リスク』でもあるわけですが、海外でこれだけの活動をしているのですから、もっと日本で報道をして社会に”夢”のある活動を見せても良いのではないでしょうか。
あの原っぱを見て、誰もが将来へのワクワク感をいただく事が、理想的な社会の姿なのでは無いかなと思います。
東急と私個人には何ら深い関係もありませんが、街が出来上がるであろう10年後位に再度訪問出来ることを、楽しみにしています。