ヨーロッパ的ベトナムの渋滞?
こちらはある交差点の様子です。見ての通り、進行方向が分からなくなるほど車が密集し身動きが取れません。譲り合いと言う考え方が無いので、とにかく車の鼻先を隙間に突っ込んでいくのです。ただし避ける技術に長けているので、意外と?ぶつかりません。以前フランス、パリへ行った友人が言っていましたが、パリの街中でも似たような状況で、とにかく鼻先を突っ込み、クラクションを鳴らすのが普通なんだとか。
やはり旧植民地の悪しき慣習が続いるのでしょうか?(信号が赤なのに突っ込む人もいるそうです)
ラウンドアバウトと信号機
このような状況が起こる原因として、ラウンドアバウトの多さと、信号機の少なさが原因ではないかと見ています。ラウンドアバウトは交差点に信号機を置かず、円形に回りながら通過させる事で、スムーズに自動車を通行させる方法です。車両台数が少なければ合理的な方法ですが、大量の車をさばく能力は無いので、大型の交差点で用いるとつまってしまうのです。
またそもそも通常の交差点でも、信号機が設置されていない場所が多いのです。3車線道路の交差なのに、信号機が無いとなれば、当然交差点で減速し車が詰まる原因になります。
道路は日々新しく出来ますが、交通システムの整備はまだまだこれからのように思います。
交通渋滞はビジネスチャンス?
VAMA(Vietnam Automotive Manufacturers' Association)の統計によると、2014年の1年間の自動車販売台数は13万台、2013年は9万6千台と、販売台数は38%も伸びています。最近のニュースを見ていると、TOYOTAがレクサスのSUV、NX200tの販売を開始したり、街中にMINI(BMWグループ)の凝ったディーラーが出来たり、選択肢が日々増える中で勢いは衰えそうにありません。
インフラ整備が整うよりも早く車の台数が増えるとすれば、そこで考えられるのは事故の増加や更なる渋滞の悪化です。既に「交通監視システム」の整備や「交通問題解決コンサル」が活動していると聞きますが、ビジネスチャンスはまだまだありそうです。
日本ですと、「交通安全教育」に取り組んでいる組織体は多いですし、スマートフォンとアプリを組み合わせて、衝突警告が出る仕組みを作っている会社もあります。
これらがアジアへと早い段階で入ってくれば、問題が少しずつ減るきっかけになるのではないでしょうか。