iPad充電器を高額で買わされた(恨み)
ちょうど二年前に『アップルのアジアでの販売体制は許せない』と文句を言った過去があります。【大企業の穴】アップル社の勘違い、ベトナムの販売体制を何とかして欲しい|ハノイ ベトナム
何でそんなに人様の企業に文句を言ったかと言うと、アップル純正備品がベトナムではとても高く販売されているからです。
おまけに正規ライセンスがあるのか無いのか良く分からない怪しい店ばかり。お金持ちの社長、地主からタクシーの運転手まで、誰もがiPhone、iPad、Macbook大好きなのに、こんな杜撰な売り方は無いだろうと思ったわけです。
私自身、USBの充電器が壊れ、iPad用に新品の充電器を買いに行ったら、価格は日本の二倍。おまけに保証があるのか無いのか、本物かどうかも不安。とても満足出来る買い物ではありませんでした。
気になるアップルベトナム(仮)、ライセンスの中身
気になるのはライセンス=どんな活動をする企業として進出しくるか。製造はフォックスコン(鴻海)等のEMS:Electronics manufacturing service企業に委託していますから、関連性は低いでしょう。
以下推測ですが、一番考えられるのはアップルストア=販売業、セミナー業。また、ベトナムで伸びているIT系の開発能力に期待したソフトウェアのR&Dセンターも考えられます。
フォックスコンはベトナムにも工場を設けていますし、ベトナムの電話機・コンピューター系の輸出は合わせて300億ドル規模(2013年輸出統計)ですから、それを更に後押しするものであれば国としても歓迎なのではないでしょうか。
アジアの前線基地を作っては?
これから中間層が伸びてくる場所に拠点を置くことで、勝手な押し付けではない”ニーズに合致したソフトウェア、サービス”が増える事は、企業側にも消費者にはプラスではないかと思います。ITと言えど、生のお客様が見える事で反映出来ることも多いでしょう。私のように2年前から不満を持っている人からすれば”遅すぎる展開”ですので、もしも現地に情報収集役がいれば、後手後手にならなかったと考えることも出来ます。
顧客の多さからか、アップルのキーノート(講演会)をWebで見ていると、やたら中国を強調しているんですよね。でも中国とその他アジアでは考え方が違いますので、CHINA=ASEANのような発想では行き詰まると思います。
アジア圏?の拠点として、横浜市の綱島に研究所を置くことも発表されていますが、ビジネスが硬直化した上に、老後の貯金しか考えていないような日本に中途半端な拠点を置くより、アジアに大きな拠点(前線基地)を置く、つまり一括集中投資した方がアップルの将来は明るいのではないかと感じるところです。