日本語を話すと・・・
ある時日本語の話せるベトナム女性にいくつかお願いをした事がありました。初対面の相手という事もあるかもしれませんが、大変ゆったりと、落ち着いた様子でご対応いただきました。とにかくゆっくり、はっきり、一つずつ確認しながら事が進んでいきます。『いやー”おしとやか”と言う言葉が正に当てはまるな』と感心する私。
ベトナム語マシンガンが素の姿だった
しかし私はその後驚く姿を見てしまいます。私が一度その場を離れ、再度戻ってくると、そこには先ほどとはうって変わって『マシンガントークで同僚をまくし立てる』同じ女性の姿が・・・。
同じ人なのか??と思うほど、ものすごく堂々としています。どうやら日本人の私に合わせてくれていたようです。
日本=しっかり、ゆっくり対応すると言うイメージがついているのでしょうか。それとも語学学校でそのように教えているのでしょうか・・・。
空気を読める方が珍しい
ところで最近勉強した事ですが、日本人ほど空気が読める人間(英語でHigh-context)は、世界で見るととても少ないそうです。日本の会社だと推測して先回りするのが常識だし、やらないと能力が低いと見られてしまいます。しかし欧米やその他の国の人には指示をするにしても、1から10まで説明をした方が、スムーズに進むのだとか。
相手に悪気があるのではなく、そういうものなのだとこちらが理解しなければいけません。
先のベトナム女性のように”要求値の高い日本人”に合わせてくれる事は、世界中の皆さんと比較してもとても珍しい事のように思えてきます。
一瞬当たり前に思えてしまう事も、工夫で成り立っている事を感謝しなければなりません。