MARUKAME UDON(マルカメウドン)
ホーチミン市には以前から沢山の日本食店があり、増加の勢いはとどまりそうにありません。その数300件以上とも言われます。先にご紹介した大戸屋や吉野家が良い例ですが、日本の外食ブランドも徐々にですが、名前が見えつつあります。そんな中”これ受け入れられるの?”と思ってしまうのがうどんを体表する日本の麺類です。以前ハノイに居た時にも、ラーメン屋はあっても蕎麦やうどんは稀でした。現地の人をターゲットにするお店も増えていますから、『蕎麦やうどんは受け入れられないのだろうか?』と考えたものです。
”パクチーうどん”をすする風景
百聞は一見に如かず。私も実際にお店へ入り様子を見てみることにしました。やってきたのはMARUKAME UDON。日本の丸亀製麺の海外版です。お店の中身は全く同じで、オーダーして天ぷらやご飯物を取ってお会計です。全体的に明るい雰囲気で好印象。私が頼んだのは”スパイシーポークうどん”。おにぎりや水を合わせて100,000VND(550円)ほど。ベトナム一般の昼食にしては高いかもしれませんが、富裕層や中間層にはちょうど良い価格帯ではないかと思います。
実際周りを見ていると、席が埋まる程度に混み合っています。普通の和風定食はもっと高い店も沢山ありますから、価格面や奇抜性で敬遠されることは無かったようです。水を買う前に言って欲しかったですが、お茶が飲み放題なのも良いですね。
こちらがスパイシーポークうどんのアップ。パクチー、ねぎ、生姜、天かす(人気すぎてほぼ売り切れ)、わさび!まで取り放題なので、私も周りの人を真似してパクチー大盛りです。
スープは胡椒が効いていて、うどんと良く合います。またパクチーも合うか不安でしたが、濃いスープの味をさっぱりとさせてくれるので実に良いコンビだと思いました。
日本のパクチーとベトナムのパクチーは根本的に違うと言う事も重要な点です。日本のはとても癖が強く、香りがドンッとくるので日本人が嫌いになるのもうなずけます。しかしベトナムのパクチーは終始やんわりと良い香りが続くので、料理の上に載せるとちょうど良い塩梅になるわけです。
製麺機が置いてあったので、ここで作っているのでしょうね。若い店長さん?らしき人のうどんをつかむ手さばきが良すぎて、思わず見入ってしまうほどでした。
日本料理店はどこかしら”違和感=ベトナムの色”が出てしまうものですが、ここは誰もが本気で取り組んでいるからか最後まで日本を感じ続ける事が出来ました。味はもちろんですが、お店に入り易い雰囲気が、日本食に不慣れな人をも引きつけているのかもしれません。
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