BMW Headquartersを訪問する
BMWの本社はドイツ、ミュンヘンの郊外にあります。本社地区には写真の本社ビルを中心に、BMW Welt、BMW Museum、BMW Plantが設置されており、本社のビル内以外は一般人でも見学が可能です。
日本の無機質なビル群を見慣れていると、全体的なデザインの差に見とれてしまうほど。手前のi3の駐車場一つとっても非常に絵になります。
また清潔感も注目すべき点です。ここは海外・国内を含めとても観光客が多いのですが、どこへ行ってもゴミ一つ落ちていません。
私の癖でトイレや全体的な清潔感を気にしてしまうのですが、非常に美しいと言って良いと思います。ここまで真面目に管理しているのを見ると、車はそれ以上にしっかりとした環境で作られているように感じます。
BMW Weltの展示手法
BMW WeltはBMWの広報、車両引渡し施設で、購入したオーナーが直接車を受け取れるサービスを提供しています。日本では日に日に道具としての色合いが強くなり、愛着を持つ人が減っている自動車ですが、ドイツのメーカーでは愛着を増させるためのこのようなサービスを各社で強化していると聞きます。
中では最新型の車両から、映画で使った車両まで様々な展示がなされています。この時はミッションインポッシブルゴーストプロトコルの撮影で使われたM3です。写真を撮った時に映画の名前が入るように配置されています。
欧米系の人から、中国の方まで客層は様々。アジアの人があまりにも多いためか、受付の人はやや不機嫌でしたが・・・、展示場所が巨大なため人が多くても余裕があります。
ただ単に車を並べるだけでなく、車の使用場所をイメージした装飾を施したり、こだわりを持ったエンジンを展示したり、”見せ方”が非常に勉強になりました。
この会社の良いなと思った点に、従業員の方がフレンドリーだった事が挙げられます。先の受付の人は疲れ気味でしたが、偶然地下駐車場から上がってくる時に会ったスーツ姿のお兄さんがハローと挨拶してくれました。
良い会社ほど、ゴミを拾い、明るく挨拶をするものだと思っているので、この二つの点が優れているだけでもBMWに乗ってみたいなと考えるほどでした。
日本でもTOYOTA MEGA WEBのような自由に入れる展示施設はありますが、ただ造っている車を並べているだけで、メーカーのこだわりやメッセージがほとんど見えてきません。
以前ほどロゴが通用しなくなっている時代ですが、もう少し”会社を好きにさせる、ブランドを好きにさせる”努力は増えないものかと考えます。
日本へ訪れる人が増える一方で、世界の名だたる企業のような展示・広報施設がほとんど無い事は残念でなりません。
世界における日本の立ち位置はどんどん落ちていますが、『現状維持でなんとかなる』という油断が強いような気もします。
BMW HQへのアクセス
ミュンヘン駅のある中心地から車で10分ほどの距離です。私はナビを使いましたが、大きな通りに面しているので迷う事はありません。地下駐車場への入口はBMW Weltの脇にありますが、信号があるため左折でも進入可能です。駐車場内は日本の地下駐車場と同様の構造。残念ながら有料ですが高くはありません。
- 最初の1時間:2 EURO
- 以降1時間毎:1.5 EURO / 最大料金10 EURO
電車の場合はミュンヘン駅からS-Bahn(都市鉄道)でMarienplatz駅まで移動。そこでU3線(地下鉄)に乗り換えてOlympiazentrum駅で下車。そこから歩いて数分の距離です。