ヘルシンキヴァンター国際空港のAlmost@Homeラウンジ
今回もいつものプライオリティパスを使って、ラウンジを利用させていただきました。使うのは『オールモストアットホーム』という名のラウンジです。位置はシェンゲン協定外エリアGate32の手前。少し分かりにくいのですが、メインの通路を曲がって奥に入った位置にあります。
シェンゲン協定について簡単に説明すると、協定加盟国間の移動が自由に行える取り決めのことです。例えばスイスとドイツは協定加盟国なので国境を越える際に出入国の審査はありません。
しかし私が飛行機に搭乗したイギリスは”加盟していない”ので、シェンゲン協定外として扱われるのです。フィンランドは周りをシェンゲン協定加盟国と、未加盟国に囲まれているため、わざわざ空港のターミナル内が出発先や入国元の国によって仕切られているのです。
話は戻ってラウンジの入口。
ラウンジ受付のお姉さんは自信ありげでしっかりとした雰囲気の方。プライオリティパスのカードと、JALの3次元コード搭乗券をiPhoneで見せると、珍しかったのか”Very useful!"とニコリ。思わず笑ってしまいました。
カフェを超えた、家に帰ってきたような感覚
早速中へ入るとはっと目の前が明るくなり、体が軽くなったような気がしました。広がっていたのは、”理想的な住宅のキッチン”。ふんわりとした木目の台、欲しくても買えないようなグラス類、シンプルながら美しさを感じる陶器類が並びます。内部は残念ながらかなり狭い部類に入るのですが、個々のスペースは広く取られており、名前通り家に帰ったきたような気分になります。
ナイフとフォークはどこですか?と聞くと、表には一切置かれておらず食器棚から出てきました。日本のようにペタペタとダサい掲示をしないので、分かりにくい反面デザインを阻害しません。
フード類は多くありませんが、私の入った時間が中途半端だったからかもしれません。ちょうど夕食に向けた準備をしており、煮込み料理らしきものが温められていました。
これがフィンランド料理??なのかよく分かりませんが、生野菜が豊富に置いてあったのは、ドイツなど他のヨーロッパ諸国とは違って大変助かります。
あまり待ち時間は長く無かったのですが、食器なりソファーなりどれもこれも品があって気に入ってしまいました。”またここへ来たい”と思わせるラウンジはそう多くは無いのですが、ここならふらっとカフェのように使いたくなります。
ヴァンター空港は他の国際空港と違ってとても小さいので、待ち時間は退屈してしまいそうです。待機時間が長そうな人は、予めプライオリティパスを用意しておいても良いかと思います。
おまけ:アンカレッジのうどんならぬ、ヴァンターのラーメン
ラウンジを出てゲートへ向かう途中にあったショップ。おしゃれな内装なのでフィンランド料理かな?と思ったら、寿司とラーメンの店でした笑。異様に日本人が多かったのは事実ですが、まさか空港にラーメン屋があるとは思いもしません。欧米、アジアの方で結構繁盛しています。
昔ソ連があった頃、アラスカ・アンカレッジ経由の欧米便が沢山あったそうです。両親が新婚旅行で降りたそうですが、空港から漂ってきたのは”関西風うどんの出汁の香り”だったとか。
乗り換え客向けに、誰かがうどんを提供していたんですね。時代は移り変わりますが、引き続き日本の麺文化は空港で光輝いているようです。