ベトナムのパンは安くて美味しい
白飯好きの私ですが、最近は年齢が上がってきたせいかパンへのこだわりも増してきました。例えば日本だと、天王洲のbreadworksさんや丸の内のみんなのぱんやさん(上の階にあるVIRONと経営が同じと聞く)が好きですが、一方で名前や値段ばかりが立派で、味が伴わない自己満足なお店も増えている気がしてなりません。
ヨーロッパやアメリカなど様々なエリアのパンを食べてきた私ですが、結論としてはベトナムのパンが一番気軽に食べられて美味しいと思います。
冒頭写真のような大きなクロワッサンはもちろん、バケット、丸パン、どれを食べても適度な甘みがあり、外はサックリ中はシットリの理想的な出来栄えです。
パン一つあたりの値段は言うまでもなく100円以下で、日本で買う300円、400円のパンに味が勝ります。
バインミーというサンドイッチは、ガイドブックでも取り上げられるほど有名ですが、結局具材よりもパンの良さが味を引き立てていると思います。
フランス人はシェフすら残さなかった疑惑
パンが美味しいのはフランスの元植民地だからでは?と思いたいところですが、仏国はベトナムから去る際には、何一つ残さなかったと聞きます。そもそも資源を得るだけで、インフラ整備も何もしないのがフランスのお決まりパータンです。非常に簡素な鉄道なり、車に対応しきれない市街地設計は、将来の事を考えていなかった裏付けではないでしょうか。
以前聞いた話では「フランス人はシェフすら自国へ連れ帰った」そうです。つまりその国に文化を残そうなどと考えず、自分たちの為に料理人まで自国へ連れていってしまったのだとか。
確かにフランスの元植民地なのに、ハノイにあるのはイタリアンレストランばかりです。
そんな悪条件にも関わらずパンが美味しいのは、設備が簡素で製法が現地に伝承しやすかったからではないでしょうか。
ベトナム文化の一つと言えるビールの存在も、海外の製法を絶やさず維持してきたお陰と言えるでしょう。
最近では朝から和食を食べられる日系ホテルも珍しくないのですが、あえて私がそういうホテルを選ばないのは、朝から美味しいパンをちぎって、”現地モード”のスイッチをオンにしたいからと言う側面もあります。
”郷に入っては郷に従え”が出来ない人は結構多いのですが、私はしっかり結果を出したいので、そのあたりの妥協をしたくありません。
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