ハノイで見かけるサンダル売りの少年
ベトナムでは路上販売で様々な物が売られています。ホーチミン市は経済都市故か”バイクタクシー(セオーム)”の強引な営業の方が目に付きますが、その他の都市ですとお菓子や果物を売ったり、おもちゃを売ったり、まだまだ牧歌的な光景を良く目にします。
私が初めて上陸してから非常に気になったのが、ハノイでサンダルを売る少年達です。サンダル?と思うかもしれませんが、その名の通りビーチサンダルを歩いて売る少年達が存在するのです。
例えば路上でラフな格好をした白人に声をかけ、サンダルを試し履きさせ半ば強引に売り込むわけです。
人によっては”金を払え!”と強引に言い寄って、白人が逃げると後ろから罵る輩もいます・・・。サザエさんに出てくるような買い物カゴに入ったサンダルが、何とも言えない風情を醸し出します。
靴磨きバージョンもあった??
私がスタバの窓から外の少年達を観察していると、少年が気付いて近づいてきました。すると窓をノックして靴を指します。なんと窓の外から大胆にも靴磨きの営業をかけてきました。コーヒーでホッとしすぎて油断していたので思わず動揺しますが、いらないよ〜と手でバツを作ります。
そうか、靴磨きを商売にする少年もいたのか・・・とまた一つ新たな発見となりました。身なりを見ると相当苦労している様子ですので、真剣に商売をしようとすれば手段を選んではいられません。
カンボジアで物を売っていた子供達を思い出しますが、彼らと同じようにベトナムの少年達に思う事は「機会をつかんで欲しい」と言う期待です。
私はロクに苦労もせずに大きくなってしまったので、偉そうな事を言える立場にありませんが、頑張った人には頑張ったなりの見返りがあって欲しいと強く感じるのです。
自分の子供は居ないので分からない事も多いですが、日本のファミレスなどで散々食い散らかしてヘラヘラ笑っている子供達を見ると、何でこんな緩い空気の国になってしまったのか?と不思議な気持ちでいっぱいになります。
いい大人になった青年達は「努力は無駄だ」と平然と口にしますし、一体親達は何を教えてきたのかと、私には理解が出来ません。