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2016-07-14

244 Room 3周年 初上陸から3年、ベトナムの"3大変化"とは?|ベトナム

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気がつけばこのサイトをオープンしてから3年が経過していました。この3年間で感じたベトナムの3大変化についてお話をしたいと思います。




長続きに対する感謝と満足

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まず最初に自己満足したいのは、3年もサイトを続ける事が出来た事実です。当初は友人など2〜3人だったユーザー数が今では数百倍の皆様にご覧いただいており、深く感謝申し上げます。

飽きっぽい私が続ける事が出来たのは、アップを続ける中で”理由”を明確にする機会があったからだと感じます。漫然と続けるのではなく、誰に何をどのように伝えたいのか、自分でどんな考えを出したいのか、そんな事を整理したからこそ記事のアイディアが浮かんでくるのです。

時折適当なフライトレコードやら愚痴になってしまう事もありますが、可能な限り他人が気がつかないようなポイントを見つけて書くようにしています。どうかのその点は大目に見ていただければ幸いです。

244 Roomが選ぶベトナムの3大変化とは?

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244 Roomの視点になりますが、この3年間ベトナムで大きく変化した事は次の通りだと考えています。

1.英語力の向上
2.スマートフォン / インターネットの普及
3.高速道路、地下鉄と言ったインフラ整備の加速


1.英語力の向上

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3年前のベトナムであれば「英語は通じない」とあらゆる場面で思ったものです。タクシー、レストラン、カフェ・・・どこへ行っても英語のえの字も見えませんでした。話せても発音が悪すぎて何を言っているか分からないのです。

ところが気がつけばタクシーやカフェ等でも英語を理解する人が増えてきました。同じ店舗に通っていると毎回進化を感じるのです。富裕層では子供を英会話学校へ通わせたり、海外へ留学させたりが盛んですし、留学組が帰国して先進的な要素を入れた形で起業する事も流行っていると聞きます。

後で触れるスマートフォンの普及も英語力向上を後押ししています。私の友人はNHK Worldをアプリで毎日見ているのだとか。少しでも能力を上げようと、多くの人が同様の事をしているとすれば素直に”脅威”でもあります。

※日本では必死に集金をかけてきますが、海外向け英語放送のNHK Worldは無料配信です。

2.スマートフォン / インターネットの普及

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NokiaのGSM携帯最盛期だった2013年ですが、そこから2年経過したあたりでスマートフォン所有者が急増しました。FacebookやTwitterと言ったSNSが当たり前になり、誰もが写真を撮影し共有する様子は日本と変わりません。高価なiPhoneでも珍しくはありませんが、Android系の安価な中国製スマートフォンの存在こそが普及を後押しした事は想像に難しくありません。

ある時英語が分からないドライバーと人を待っていると、ポンポンと肩を叩いてスマートフォンの画面を見せてきました。画面には日本語で「遅すぎる」と一言。なんと彼はGoogle翻訳に声を吹き込んで変換していたのでした。ニヤニヤと勝ち誇った顔が今でも忘れられません。

最近では使う側だけでなく、創る側の増加も見逃す事が出来ない点です。実は私のサイトにはベトナムの人が作った付加機能を追加しています(ネットで公開されている)。日本人が創り出す物と比較しても遜色ないどころかむしろ勝っています。現在4G通信網の試験運用が開始されていますので、近い内によりスピードを必要とするサービスも更に普及していきそうな予感がします。

3.高速道路、地下鉄と言ったインフラ整備の加速

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以前はハノイ〜ハイフォンと言えば片道3時間コースは確実な遠い道のりでした。しかし最近開通したハノイ〜ハイフォン間の高速道路のおかげで、1時間台にまで距離が近くなっています。Google mapを眺めていると、北でも南でも道路網が確実に強化されている事が見て取れます。

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また高架鉄道や地下鉄の建設についても注目すべき点です。工事が予定どおり進まず毎年開通予定時期が遅くなっていきますが・・・、それでも写真の通り今にも電車が走り出しそうな区間もあります。

先のNHK Worldの話で登場した私の友人は「もうバイクは疲れた、電車が通ったら実家の近くに戻って、本を読んで勉強しながら通勤したい」と”夢”を語ります。ホワイトカラーの彼の発想は我々と非常に近く、社会が豊かになるにつれベトナムの人の思考が変化している事を忘れてはなりません。




人々の能力向上がポイント

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上記3つを改めて俯瞰すると、国の見える発展もさることながら、人の能力という見えない部分での発達が侮れないレベルになってきていると感じます。

日本人はスゴイ、日本はスゴイ国だと未だに言ってくれる人が多いのは救いですが、これまでどこへ行っても特別扱いだった”日本人ブランド”が落ちてきている事には十分注意しなければなりません。私たちも学歴や所属する企業のブランドを追うのではなく、能力を高めキャリアを積まないと世界についていけなくなります。

最後に:文句ばかりでは何も生まれない

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最後に少しだけ私個人の事に触れたいと思います。ベトナムを中心にアジアの人々と接する内に気が付いた事は、『文句だけでは何も生まれない』と言う事です。

今の日本は電車の中でも街中でも、非常に暗い人が多くて本当に嫌になります。なんだかダラシガない、身だしなみが整っていない=清潔感が無い人も増えた気がします。個人のやる気の無さを伝染させるなよと嫌な気分になるのです。しかしながらそれに対して文句を言うだけでは何の変化もありません。

ベトナム人でもカンボジア人でもやる気がある人ほど、口よりも手が先に動きます。とにかくやってみる、やりながら是正していく、本当にダメだったら死ぬ笑と平気で言ってのけるのですから、それを見ているこちらも思わず真似したくなります。

誤りに気が付いた時から自分から変えていく方法を作ろうと毎日考えたり体を動かすようにしていますが、0から1を作るのは本当に大変な事です。アイディアが浮かばないか、試すこと全てうまくいかないかのどちらかです。でも後で「自分はあの時何もしなかったなー」と空虚な気持ちになるよりはずっとましだと考えています。

暗く、決して前向きではない社会が長く続くと、必ず今の子供達が大人になる頃にはもっとおかしな世界が出来上がる事でしょう。どの世代も後に続く人々の土台を造るのは義務ではないでしょうか。一人でも二人でもその事に気が付いて、少しでも軌道修正がなされたらいいなとの想いがあります。




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