ミュンヘンへの道中、ノイシュバン城へとルート変更
旅は”情報収集・勉強”だと思っている私。ハワイなどのリゾート地も行くのですが、どこへ行っても「面白いこと無いかな?」と色々な部分に目を向けて常に何かを探してしています。
一方であまり好きでは無いのが、いわゆる”観光地・景勝地”。ガイドブックやらトリップアドバイザーを見れば候補が沢山出てきますが、 そのような場所へ行っても面白く無いと感じるのです。
今回も余計な観光地には寄らず、ミュンヘンへと移動していたのですが、その日チェックアウトした宿の主人が語る”ノイシュヴァンシュタイン論”がどうにも頭から離れません。
「いやーあれは良いよー絶対行くべきだよー、近いからさ行けば良いんだよー」とGoogle検索で画像まで見せてきます。
そんなに良いのか・・・?。ミュンヘンとノイシュヴァン城への最終分岐。『まあ人生一回きりだから行ってみるか』と、ハンドルを右に切ったのでした。
軽井沢か高尾山を連想させる城下の混雑ぶり
アウトバーンの地方道ですから、制限速度無し区間が多数を占めます。150km以上出しながら追い越し車線を上手く使って分岐から1時間ほどで、城下シュヴァンガウの付近へと到着しました。平日だしガラガラだろと期待していたのですが、車で進めば進むほど軽井沢のような”観光地オーラ”が増し、目に見えて観光客や車が増加していきます。
駐車場に着くと高尾山かと思うような超満車状態。警備員に言われて止めた場所も、これ大丈夫か?と思うような隙間でした。
有料トイレの前に出来ているのはバス待ちの大行列。私はアウトドアもするので、どこかで見たことあるなと自分の国に帰ってきたような気分になったのでした。
ノイシュヴァンシュタイン城は勝手に入場出来ない
坂を上がっていくとこれまた大行列のチケットオフィスがありました。ここでチケットを買えばとりあえず入れるだろ、と思うのも大間違い。基本的には時間毎のツアー制で、特定の時間のチケットを買わなければならないのです。到着時点で14時ですが、もちろん15時や16時のチケットが残っているわけもなく、次は17時!!泊まりの人は良いかもしれませんが、真っ暗な夜道を運転して移動するのはリスクが高いので、結局その場で断念する事にしました。
下調べをしない自分が悪いのですが、正直にここまで混んでいるとは予想外でした。
大都市からは2時間程度かかるので、決して立地が良いわけではありませんが、アジア人を中心に世界各国から観光客が押し寄せていたのです。
全体の所得が増加しているのもありますが、インターネットで行き方が分かりやすくなったのも大きいと思います。
私もGoogle Mapのおかげで苦も無く辿り着けたわけで、これが無ければ来ることを諦めていたかもしれません。
地元の田舎道で混雑から解放される
ちょっと痛い目には遭いましたがこれも人生です。美味しくも無い観光地のホットドックを食べ、近くの田舎道まで車を走らせました。そこには人もおらず非常に爽やかな風が流れます。映画のワンシーンにでも登場しそうな風景。
あれ?ノイシュヴァン城よりこっちのが方が良くないか?と気づき、最後にこれはこれで良かったと思えたのでした。
極力他人と同じ道を辿らないのが、旅を楽しむ秘訣かもしれません。