人気のエクスプローラーとサブマリーナーが並ぶ
たまに気持ちが乱れてとんでもない買い物をする事がある私ですが、時計に関しては”不急である”として結局8年も買わぬまま悩んでおりました。普段は最初の賞与で買った、CITIZENの電波時計・エコドライブ(5万円位)を着けておりますが、ブレない・壊れない・止まらないで何の不満もありません。
ある日私が勝手に師と仰ぐ先輩から連絡があり、不要になった時計を市価より安く譲っていただける事になりました。選択肢はロレックスのエクスプローラーとサブマリーナーデイト。どちらも古い型ではあるものの、使われておらず見た目は新品同様です。
下調べしたところ入門用としてはエクスプローラーが人気との事なので、そちらを念頭に伝えておりました。
しかし最初に高い方のサブマリーナーを置かれて、一目で”絶対こっちの方が良いじゃないか!”と確信してしまいました。
例えればディーラーへプリウスを見に行って、結局クラウンハイブリッドを買うような感覚です(分かりにくいか)。
黒いベゼルの格好良さはもちろん、潜水モデル故の分厚さ・ゴツさが如何にも大人な時計の雰囲気を醸し出しています。少々お値段は張りましたが、市価に比べれば激安にしてもらえたので、喜び勇んで持ち帰ったのでした。
買って初めて見えてくる”ロレックスの深い世界”
買うまでは8年経っても決断しない程ですから大した興味も無かったわけですが、いざ買ってみると時計の面白さ、そして世界の深さにドップリハマってしまいました。ロレックスにはイメージの強い”金時計”ばかりでなく、沢山の形式、年式がある事を知ります。同じような名称の時計でも”日付機能があるか無いか”で区別されていたり、同じ型でも色違いのベゼルが付いている事でプレミア化している場合もあるのです。
時計なんてどれも同じじゃないかと思っていた私も、今回買った事で世界が見えた=世界は自分で動かないと新しい側面が見えてこない、と深く反省しています。
007に憧れて”NATOバンドサブマリーナー化”する
金属のブレスレット(ロレックス呼称ではオイスターブレスレット)でも気に入っていたのですが、せっかくですのでナイロン製のNATOバンドを購入し、憧れのジェームズ・ボンド仕様へと変更しました。007と言えばオメガじゃないの?とファンの方はお気づきと思いますが、オメガが映画のスポンサーとして入ってきたのはピアース・ブロスナンが登場してからの事。それまではスポンサーでは無いものの、ロレックスが恒常的に使われてきました。
初代ショーン・コネリーがNATOバンドサブマリーナーを装着していたのはとても有名だそうで、知らなかった私は非常に嬉しくなったのでした。
なおスペクターまで007を務めたダニエル・クレイグは映画でオメガを着けているものの、普段はロレックスを重宝しているのだそうです。
実際海外のサイトに、ロレックスを着けて歩くダニエル・クレイグの姿が掲載されています。
高級時計は見栄では無く”現金化可能な資産”である
小さい頃から車が大好きな私ですので、そろそろ新しい車に買い換えようかとも考えていました。しかし良く良く考えると”車は買った後の値落ちが大きい”事に気がつきます。私個人が楽しめるというのは、一つの大きな価値ですが、将来を考えると資産が目減りしてしまうのは痛いところです。
一方で今回買ったロレックスは、安く買えた事もありますが、過去の値段の動きを見る限り資産価値が車よりもずっと落ちにくいのです。
一時期は中国の爆買いのせいか値段が上がりきってしまったようですが、今後も長い目で見ると富裕層、中間層が世界中で増加し、更に需要が増えるのではないかと思われます。
車を個人レベルで海外へ持ち出すのは一苦労ですが、時計であれば、いつでもどこでも持ち出せるというメリットもあります。
上記の人々の中には家や車の他に、装飾品の購入を目指して頑張る人も当然出てくるでしょう。
あくまで物なのでいつ価値が無くなるかは分かりませんが、それでも現状では車よりは価値が上がっていく確率が高い資産であるとの印象です。
高価な買い物でしたが、ロレックスが私を一歩成長させてくれたように思います。