秘密情報部なのに超オープンなSIS(MI6)
【SISのWEBページより】イギリス秘密情報部として世間で知られているMI6ですが、現在の正式名称はSECRET INTELLIGENCE SERVICE(SIS)となっています。昔は数字によって担当の範疇が分かれており、例えばMI5はイギリス国内の防諜を目的として活動していました。
公式名称はSISながらあまりにもMI6が有名なので、説明用としては今も名前が使われているのです。
秘密情報部にも関わらずSISは何故か非常にオープンで、実に分かり易いホームページまで用意されています。今回訪問した本部もしっかりGoogle Mapに掲載されており、表面上隠し立てする気は無いようです。
ロンドンの地下鉄チューブで移動する
早速Google Mapを見ながら移動開始です。ロンドンの移動には地下鉄が便利。非常に古い地下鉄ですが、表示が分かりやすく乗り換え等で戸惑う事は全くありません。日本のようにグダグダと色んな看板が設置されていないので、かえって認識し易いのです。なかなか年季の入った車内です。シートはボロボロですが、デザインはシャレており、コシがあって座り心地は良好。ちなみにトンネルの直径が小さすぎて室外機が取り付けられないそうで、エアコンはありません。混雑した時は大変そうです・・・。
初めてのロンドンで少々緊張気味の私でしたが、向かいに座ったおじさんがいきなり日経新聞を読みだして「なんだ日本人普通に居るな」と拍子抜けしたのでした。
ちなみに地下鉄の意味を持つ英語は複数あり、Subway, Underground, Tube, Metro(これは仏語?)と多岐に渡ります。
普通の街中にあるMI6=SISのHeadquarters
最寄のピムリコ駅に到着。表へ出るとごくごく普通のオフィス街でした。こんな所に本部があるのか?と疑念が湧きますが、地図に従いテムズ川方面へと歩きます。ビルの脇を抜け川沿いへ出た瞬間、見えましたMI6本部!!テンションマックスです。007の映画でも度々登場する建物ですが、本物は流石の荘厳さ。とても立派です。
「写真を撮るとスナイパーに狙われるんじゃないか?」などと本気でビビりつつも、写真を撮りまくります。いやー何度見ても凄い。日本だと掃除しやすそうな真っ直ぐなビルばかり建ちますので、なかなかこんなデザインの建物は見られません。対抗出来るのは東京都庁位ではないかと思います。
実際のところカメラなどで監視自体はされていると思います。10年以上前にリアルIRAがRPG(対戦車ロケット弾)をビルに命中させた事があり(!)、情報部がこんなに分かりやすくてはダメなのでは?との議論になったのでした。
なおRPGを打ち込まれてもビルはほとんど無傷だったとか・・・。目の前まで行く事も出来ますが、怪しい動きをすると職務質問(いや海外は拘束か?)される事もあると思いますので、十分にご注意ください。
人生の時間は有限で、体力やお金を考えると更に活動範囲は狭まります。前から繰り返していますが、「行ける内に行く、やれる内にやる」は自分の人生を輝かす為に必須であると感じます。