ニューヨークでベーグルサンドを食す
かれこれ10年、日本でもお店が増えて知名度の上がったベーグル。当時は「どんなパンだ?」と思いつつニューヨークへ旅立ったのでした。いくつか美味しいベーグルは食べましたが、一番具材は多かったのがエッサベーグルさんです。・・・と言うのも、店員がぼったくり気味でわざと日本人には多めに具材を挟むように仕向けるのです。店に対しては嫌悪感しかありませんが笑、ここで並んでいる時にちょっとしたやりとりがありました。店内で列に並ぶと、前に日本人の若い女性が二人いました。当時の私と同い年位でしょうが、一生懸命メニューを見ながらどんな具材を挟むか考えています。私の分のメニューは残っていなかったので、隙間から見えるメニューをチラ見していたら、一人の女性がこちらに気がつきました。
小さな声で「あ、すみません・・・見ますか・・・?」と聞かれ、私は何となく日本語が分からないフリをしてしまいました笑。するとその女性は「あ、この人外国人だ」という反応でえーっとえーっとと返事を考え出したのです。
決してバカにしているわけではなく、ニューヨーカーのフリを出来た事が妙に嬉しく、しばらくその様子を眺めてからネタばらしをしたのでした。女性は爆笑してさあさあ一緒にメニューを見ようと言ってくれましたが、もう一人に「なんだお前は?」とガンつけられて仲良くはなれなかったのが心残りです・・・まあ人生はそんなだから面白いのですが!
旅行では遺跡や名所が何かとフォーカスされやすいものですが、旅先の何気ない会話やストーリーこそ長年の想い出として残っていくものです。
そういえば日本へのインバウンド旅行者も、”モノ消費からコト消費”へと早くも移行しつつあると聞きます。名所巡りを中心とした旅が、より現地でのコミュニケーションや特別な出来事へとシフトしていけば、そこに新たな需要や商いが生まれていくような気がします。
ACCESS:ESSA BAGEL
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