ベトナムでは高級品! 青森から入荷したつがる弘前りんご
スーパーへ行くと必ず立ち寄るのが生鮮品コーナーです。ベトナムはお米からフルーツまで何でも採れる生鮮資源大国なので、山積みになった珍しいフルーツや野菜を眺めているだけで楽しめます。もちろん日本と比較すると、激安販売なのは言うまでもありません。
そんなコーナーの一番目立つ位置に置かれていたのが、日本から輸入された真っ赤で綺麗なりんごでした。丁寧に祖国を思い出すノボリまでつけてあって、なかなか心惹かれます。
値段表示の見方を忘れたので推測ですが、一番下の”ふじ”だと一個219,000VNDになると思います。つまり日本円で1000円ほど。
日本のとあるスーパーの特売チラシを見ると、同じ場所から入荷したりんごが1個98円なので10倍のお値段です。
青森は言わずと知れたりんご県
(JAつがる弘前WEBページより)折角なので青森のりんごについて少しだけデータを見ます。元からりんご=青森のイメージでしたが、日本全体の60%近くが青森で収穫されている事が分かります。
今回見つけた”ふじ”はその中の50%なので、正に主力商品と言えるでしょう。
そう言えばまだネットが無い時代の話ですが、スーパーで農家直送のリンゴ販売を仲介していた時期がありました。
申し込むと、農家の方から直接電話がかかってきて「これから発送しますが良いですか?」と挨拶があるのです。
今なら楽天あたりに出品して終わりでしょうけども、津軽弁(くれぐれも馬鹿にしている訳ではない)がすごく新鮮で、「あ、この人が育ててくれているのか!」と妙に感動したのを記憶しています。
インバウンド体験と組み合わせができそう
最近の日本はトレーサビリティが重視された事もあり、生産者の事を意識する側面がとても強くなりました。私自身、多少高くても農家の人の名前入り野菜を買って、美味しくいただくようにしています。ベトナムでも中間〜富裕層は、農薬や栽培方法を気にするようになっているようで、露天販売より安心なスーパーを選ぶ人が出てきていると聞きます。
そんな意識高い系のベトナムの人々と、日本の美味しい生鮮品、インバウンドの3つを組み合わせると『美味しいと感じてくれた人を日本の地方に呼んで生産地も知ってもらう』というような、体験企画も出来るのではないでしょうか。
もちろん体験をしていただくからにはお金を取っても良いのです。お金を持っている人は持っているのですから、多少高くてもしっかりと価値を提供出来れば問題ありません。
まだまだベトナムの人に個人旅行は程遠いかもしれませんが、必ず自由に旅行出来る時期がやってきます。そんな時つまらない観光地へ連れていくのではなく、もっと深い事を体験してもらう方が、お互いハッピーになるのではないかと思うのです。