中華料理が楽しめるキャセイパシフィックのラウンジ
香港国際空港が拠点となるキャセイパシフィック航空。就航路線と搭乗客の多さを考慮してか、同じターミナル内にアライバルも合わせて5箇所のラウンジを有しています。JALであればカレーライスやうどんといった、和食でおもてなしをしてくれますが、流石香港の航空会社だけあって、ラウンジには点心や炒飯と言った中華料理が並びます。その中でも特に注目すべきなのは、中華麺や饅頭が提供されるヌードルバーです。
手作り提供のザ・ヌードル・バー
ラウンジの一角に設けられたヌードルバーでは、メニューの中から5種類程度の麺や饅頭(肉まん)をチョイスし作ってもらう事が出来ます。調理担当の人が4人ほどつめており、沢山の注文を迅速にさばいていきます。オーダーすると”専用ブザー”が手渡され、調理が完了すると点滅してお知らせしてくれる仕組みです。もはやこのエリアだけでファストフードとしてお金を取れるレベルに見えます。
ちなみに担々麺は英語表記でDandan Noodleと呼ぶそうで、恐る恐る「ダンダンヌードルください」と言うとすぐに通じました。
ドロッとしたスープと、恐ろしくコシのある中華麺
カロリーやYシャツの汚れを気にして、普段はあまり食べない担々麺ですが、本場の麺料理はさぞ美味しかろうと思い選択してみました。一見小さめの器ですが、底に向かって思った以上に沢山の麺が入っています。一口食べてみると細いのに強烈なコシのある麺に、ゴマの風味が強いスープが実に良く絡みます。あまりのドロドロ感に天下一品のラーメンを思い出しました。
日本の一般的な坦々麺は、唐辛子の辛さを最初に感じる印象ですが、こちらは香りの良いスープの向こうにほんのり辛さが入っている印象でとても食べやすいのです。
食べ終わってから山椒の「スーッとする」印象はありますが、水を沢山欲しくなるような事はありません。
一切の誇張抜きで『これまで食べた担々麺で最も美味しい』と思います。ゴマ風味のスープは以前日本のどこかで食べた記憶があるのですが、特徴的な弾力ある麺を日本で食べるのは難しいのではないかと思います。
そう言えば羽田空港の国際線ターミナルには、キャセイパシフィックの比較的立派なラウンジがあるそうなので、是非日本のラウンジでもお食事をいただいてみたいものです。