保安検査所を抜けて歩いていくと・・・
混むと言っても、千歳や羽田とは比較にならないほどスムーズな福岡空港の保安検査所。足早に抜けてゲートに向かって歩いていくと、ある看板が目に入りました。【大大大人気、カツカレー720円】
自分で大大大人気なんて書く店見たことないぞ笑と思いつつ、店の方向を見るとカウンター席が10も無い小さな軽食コーナーでした。
失礼ながら決して洗練はされていない昔ながらの喫茶コーナーと言った雰囲気です。
持ち帰り可能!妙に美味しく感じるカツカレー
搭乗まで15分ほどあったので、騙されてやろう!という気持ちで席に座りました。メニューは一通りの和食ファストフードであり、博多らしいうどんや、かしわおにぎりもあります。何気にすごいと思うのが『カツカレーは持ち帰り可』の表示。国内線の機内でカツカレーを食べている人など見たことありませんが、少々心をくすぐられます。
しばらく待つとカツカレーが運ばれてきました。スプーンは使い捨てだし「どうせカレーもレトルトチンだろ!」と一口食べてみると・・・思ったよりも野菜の甘さを感じ、スパイスも効いていて結構美味しくいただけます。
カツは小ぶりではありますが、サクッと熱々でカレーと良く合うではありませんか。あれよあれよと思う間に完食。良い意味で期待を裏切られたのでした。
サクララウンジのカレーのように、お肉がゴロゴロ入っているわけではありませんが、甘い風味の中にスパイスの香りをしっかり感じる部分は、結構似ている気がします。
福岡空港と言えばロイヤル、まさかJALカレーの親戚?
そう言えば福岡空港は機内食事業で勃興した”ロイヤル社”発祥の地です。一般にはロイヤルホストで有名なあのロイヤルグループですが、もしかしたら今も福岡空港の喫茶コーナーを仕切っているのかもしれません。少し調べてみるとJALとロイヤルはジョイントベンチャー(合弁)で、ジャルロイヤルケータリングという機内食製造会社を経営しています。
成田空港と羽田空港で機内食を提供しているとのこと。つまり私が頻繁に訪れる、成田のサクララウンジのお料理もそこで調理している可能性は大いにあります。
福岡空港=ロイヤルの味、成田空港サクララウンジ=ロイヤルの味だとすれば、もしかしたらJALカレーと福岡空港のカツカレーは親戚なのかもしれません。
JAL特製ビーフカレーは成田と羽田の限定提供だった気がするので、ますます気になります。
全てが推測でしかありませんが、実はカレーがそこまで好きではない私が”また食べたい”と思えるのはこの2つのカレー位なので、何となく両者に縁があるような気がしてしまいます。
結局一度このカツカレーを食べてから、東京へと戻る前に必ず食べるほどハマってしまいました。
しかし福岡空港の運営会社が新しくなり、ターミナル改修工事のスタートによって、フラップキッチン自体が閉店。もう二度とこの味を楽しめないかと思うと、非常に寂しいものです。
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