少し古めのキャセイパシフィックのエコノミークラス座席
香港国際空港をハブとして、世界中のあらゆる場所に航空便を飛ばしているキャセイパシフィック航空。その運行規模は、日系航空会社の比ではありません。キャセイパシフィックというと、シンガポール航空やカンタスのような最先端・安全なイメージがあるのですが、最近では経営状況がかなり思わしくないとのことで、乗った機材もやや古い印象が否めません。
シートは座面と背もたれが前にスライドするシェル型です。
薄さに磨きがかかった背もたれと、凝ったデザインのヘッドレストが特徴的。ひと昔前なら近代的だ!と騒がれたに違いありませんが、今となっては陳腐化したシートと言われても仕方がありません。
シェル型は、前から座席が倒れてこないメリットがある分、足元を狭くする航空会社が多いと思いますが、キャセイは良心的で広く感じます。
印象としては足元の広さを売りにしている、JALのスカイワイダーシートと遜色ありません。
機内食(夕食)
15時過ぎ出発の便ですので、機内食は夕食となります。私はシーフードカレーをチョイス。見た目はなかなか悪くないのですが、シーフードミックスの入ったあまり特徴の無い味のカレーで少々残念。
サイドに日本そばが置かれていたので、日本人にとってホッとする嬉しい組み合わせですが、全体的に色が乏しくコストダウンを進めているのかな?と思わせる部分でした。
ザ・ウィングラウンジで美味しい麺料理をいただいた後なので不満はありませんが、元から持っていた良いイメージが覆ったような残念な気持ちです。
キャセイパシフィックは傘下に、LCCであるキャセイドラゴン航空を有しており、もはやエコノミークラスにはそこまで力を入れていないのかもしれません。
以前どこかの記事で書きましたが、JALなどのレガシーキャリアからはエコノミークラスの座席数がどんどん減っていますので、いつかエコノミークラス自体が無くなるのではないでしょうか。
私のような中間庶民にとってLCCは不安に感じる側面もあり、今後非常に難しい選択を迫られる予感がします。