ページ

2017-08-26

自動化が回答とは限らない、ANAのセルフ手荷物預け機|羽田空港T2 日本

ANAセルフ手荷物預け機 Automatic-baggage-dropoff
多くの人で賑わう羽田空港国内線第二ターミナル。カウンターの方を眺めていると、手荷物預けが自動化されていました。




回転率には改善の余地があるセルフ手荷物預け機

ANAセルフ手荷物預け機 Automatic-baggage-dropoff2
カウンターの片隅で見つけた”セルフ手荷物預け機”。今までカウンターで直接預けていた荷物を、自らの手で預ける事が出来ます。

仕組みは非常にシンプルで、チケットをかざすと手荷物用のタグが印刷され、それを荷物に自分の手でくくり付けます。あとは機械に荷物を置いてシャッターが締まれば完了です。

これなら混雑時にも並ばなくて済むと思った私ですが、ふと脇を見て見ると思ったよりも行列が伸びていました。どうやら機械があまり素直では無いようで、回転の悪さが目につきます。

例えばタグを付けて、シャッターが閉まるところまでは上手くいくのですが、何故かシャッターがまた開いて、やり直しになっている人が多々見られます。荷物の置き方や形に敏感に反応するようです。




アメリカの航空会社はよりシンプルで合理的

コンチネンタル航空 Continental-airlines
荷物預けの合理化と言えば、10年程前に乗ったコンチネンタル航空(現在はユナイテッド航空に吸収)は人間と機械を上手くハイブリッドさせていて、日本の航空会社とは比較にならない効率の良さに驚いた記憶があります。

荷物カウンターに機械が並び、チケットをかざして手荷物タグが発行されるところまではANAと同じ。しかしそこから先は一人のおじさんが荷物を直接さばいていきます。

私たちの側にタグが発行されると同時に、おじさんの側にもシールが発行されるので、その機械の前に移動しては、荷物をピックアップして奥のレーンへと流すのです。

全てを機械にする手もあったのでしょうが、この仕組みを考えた人は『荷物を運ぶところはヒトにやらせた方が早い』事に気がついたわけですから、かなり賢い仕事人である事が分かります。

これから先も様々な部分で自動化は進んでいくでしょうが、人件費の部分はともかくとして、本当に人が居なくなって効率的になるのか?は良く考えないと、かえって生産性・効率性を落とす要因となりそうです。




関連記事