イメージで選びたくなる航空会社
今時『交通手段』として割り切られている航空業界。エアアジアのようにしっかりとしたLCCが運行されている事もあり、値段=サービスの差異とは言い切れない環境も出来上がりつつあります。そうは言ってもまだまだ根強いLCCとレガシーキャリアのイメージ格差。私も何となくレガシーキャリアを優先して選んでしまいます。更にレガシーキャリアの中でも、値段ではなく、良いイメージだけで選択する航空会社があるものです。
香港と成田を結ぶCX509便
今回搭乗したのはCX509便。キャセイパシフィック航空の拠点である香港と成田を結びます。機材は久々の777-300ER。最近は短・中距離路線の787ばかりですので、大型機に乗る事自体が久しぶりです。
エコノミークラス座席
座席は比較的新しいタイプで、大型の個人液晶画面と、独立カップホルダー、コートフックまでが付いた非常に使い勝手の良いシートです。当然USBの充電ポートや小型の収納も装着されています。反面前後のシートピッチは狭めの印象です。着席するとほとんど膝が前の席に付きそうなレベル。少々息苦しさを感じます。
機内食(朝食)
ドリンクサービスに続いて機内食(朝食)が配布されます。独立式のカップホルダーだと、トイレへ立つ際に移動しやすいのでとても助かります。こちらが機内食。
シーフードとチキンの2チョイスで、私はシーフードヌードルを選択します。さっぱりとしたあんかけ焼そばで、なかなか食べやすく好きな味ですが、如何せん朝ご飯としては重めです。
実際のところシーフードはほとんど入っておらず、ちょろっと入った白身魚がご愛嬌といったところ。
キャセイパシフィックの2017年度業績はかなり調子が悪いようで、機内食のコストダウン感は否めません。
一方でジャムやバターやホテルに置いてあるようなタイプで好印象。
別に高級でも何でも無い普通のジャムですが、海外製品・個別包装が庶民にとっては特別さを感じてしまうものです。
キャセイは空の生中継が見られる
見たい映画は特に見つからなかったので、適当にコンテンツを眺めていると、機材に装着された外部カメラからの映像を見る事が出来ました。最近ではコストやセキュリティの問題なのか、意外とカメラがついていない機体も多いのです。空を見ていると体がふわっと浮いたような気分になり、機内独特の閉塞感から解放された気がしました。
CAの皆様によるサービスはごくごく普通でしたが、機内全体から醸し出される清潔感や、日系航空会社とは異なる雰囲気が、旅の気分を高揚させます。
キャセイは香港をハブとして、世界中にネットワークを持っていますので、あえて香港で前後泊しながら長距離を旅するのも面白そうです。