吉野家は吉野家でもファミリーレストランスタイル
成田空港の出国後エリアで見つけた吉野家。もともと何でも提供する普通の和食屋だった場所ですが、気がつけば吉野家ブランドを使うようになっていました。フランチャイズの場合、普通はメニューから店舗構成まで合わせるものですが、店頭には酒のおつまみやら生ビールの看板が並び、ファミリーレストランのようになっているのが何とも微笑ましく見えます。
吉野家らしからぬショーケースを見ると、牛丼は一番端に置かれ、メインはラーメンやカレー、定食と言った和食の類である事が分かります。
吉野家でラーメンやら、その他定食がメインで売られている様子は全く不思議な光景です。
牛丼420円に違和感を覚えるのは当然ですが、他のメニューも概ね割高で1000円オーバー。
出国で当面牛丼を食べられなくなる日本人を相手にしているというより、帰国間際の訪日客を狙っているのでしょう。
カツカレーやすき焼きは分からなくもありませんが、フカヒレラーメン1900円といった訳の分からないメニューまであるので、なかなかの脱線具合です。
オペレーションの都合上フードコートスタイルになっているのは納得出来ますが、日本の街中では外国の人にとって入りづらいであろう、牛丼屋のカウンタースタイルが空港に登場したら「カウンターを試してみたい」という層が現れて意外とウケるかもしれません。
今や世界各国に展開する吉野家さんですから、宣伝の一貫として、もう少し巷の店舗と同じ運営にしてしまっても良いのではないかと感じました。