A320からA321に機材更新
昨年搭乗したA320は年式の割にピカピカで、ANAに対する評価を上げる結果となりました。ANA全日空国内線エコノミークラス(普通席)搭乗記-ANA573/A320-|東京(羽田)>稚内(北海道)
今年はA321に機材が変更されており、A320と比較すると胴体が7メートルほど長く、30席程度シートが増加しています。
ちなみにA320系のエアバス工場(ドイツ・ハンブルク)を見に行った事があるので、愛着がある機体だったりもします。
工場で案内してくれた方が「非常ドアの位置と数で各形式の見分けがつきますよ!」とじっくり解説してくれたのですが、素人にはさっぱり覚えられませんでした。
足元は広いがペラペラな座席
座席は最新デザインと思われるレカロ製シート。くぼみを作る事で足元は広く感じますが、ペラペラで硬い座り心地です。航空会社的には軽量化や乗客数増加に貢献するので、最良の選択でしょうが、乗客としては昔のシートの方が良いと思ってしまいます。昨年搭乗したA320のシートは、本当にふわりとして座り心地だったので、ついつい比較してしまいました。
残念な機内サービス
いつも通り機内サービスではコーヒーをいただきます。今回少々残念だったのはやたらとCAさんの態度が悪かった事。ここ5年ほどでそんな経験全くありませんが、ガンつけられたり、とても冷たい顔でドリンクを渡されたり、にわかに信じられないレベルでした。
LCCや他社との競争でコストダウンが進んだせいで、優秀な人材が流出でもしているのでしょうか?
地方路線なら手抜きしても良いみたいな空気があるのかもしれませんが、乗客はどこであれ乗客なので大間違いです。去年の良さがスポイルされている分、どんどん旅のテンションが落ちていきます。
ついでにトイレも汚かった
更にとどめを刺しそうだったのがトイレの汚さ。本当に清掃してるのか?と思うほどボロボロです。多少のシミ汚れは許容しますが、トイレットペーパー置きに積もった目に見えるホコリや、蛇口の汚さが異様です。
トイレを綺麗に出来ないのは私の価値観では完全にアウトですが、ANAが何を思ってこのような部分で手を抜いたのかさっぱり理由が分かりません。
汚点を挽回する機長の優しい日本列島案内
機内サービスは近年稀に見る最低ぶりでしたが、それを挽回するかのように機長は素晴らしかったと思います。「本日はご搭乗いただきありがとうございます」とコメントするまでは普通ですが、最初のアナウンスが終わった後も「左側に十和田湖が見えます」「ここは青森上空です」と適宜見所を教えてくれるのです。
我々を楽しませようという機長の温かさがじわじわと伝わってきます。備え付けの機内誌の地図を開きつつ「日本ってこんなに美しかったんだな」と改めて感じたのでした。
今回はサービス面でよろしくない部分が垣間見えましたが、一方で素晴らしい機長に出会えて、本当に良かった思います。