ビジネスクラスレベルのこだわりを感じるU-35機内食メニュー
一時期遠ざかっていたプレミアムエコノミークラス。最近アップグレードいただける機会が再度増えてきました。機内食の選択肢を見ると、何やらいつもに比べて高級そうなメニュー構成になっていました。
ここ1年ほど、JALはエコノミークラスの機内食を軽視しているような雰囲気があり、アンケートに「機内食は搭乗者の想い出になるのだから舐めない方が良い」と真面目に書いた記憶があります。
何しろ夏のフライトなのにおでんが出たり、メインメニューが野菜だらけになったり、大丈夫か?と思わせる部分が多々あったのです。
今度の機内食はプロのシェフが監修し、U-35という私と同世代の作品という事で、非常に期待が持てます。
機内食(夕食) U-35中華
JALの機内食というと”和食か洋食”というのが決まりでしたが、まさかの”中華か洋食”という選択肢が驚きです。長期滞在から帰って来る時は圧倒的に”和食”が嬉しいですが、乗客の国籍が広がっている現在では、多様性があってしかるべきかと思います。
メインメニューはマイルドエビチリと翡翠(ヒスイ)ライス。
しっかりしたエビが入っていて、辛すぎず美味しくいただく事ができます。ヒスイライスは混ぜご飯。美味しいですが、粘りの強い日本米で作っているようで、もう少しパラパラ感があっても良いと思います。
サイドメニューはよだれ鷄とポテトサラダ。よだれが出るほど美味しいというのが語源だと聞きますが、中華なれどさっぱりしていて非常に食べやすい一品です。ポテトサラダはタコが入っていて、食感を楽しむ事が出来ます。
デザートはココナッツのブラマンジェ。
ブラマンジェとはフランスの冷菓の一つだそうで、ケーキとは違った風味があります。中華を食べつつ、フレンチも食べられるのかと思うと、なんてプレミアムなんだと庶民的には感じてしまいます。
くどくない中華機内食が新鮮だった
デザートでブラマンジェが出たばかりですが、最後はいつものハーゲンダッツも配られます。リッチミルクはJALの機内限定フレーバーです。ここ数年で初めて見た”チャレンジング”な機内食でしたが、非常に美味しくいただく事が出来ました。
中華=ギトギトの油炒め的な物を連想してしまいますが、こちらの機内食は全くくどく無く、さっぱりといただけたのが印象的でした。
機内食はコストをかけ辛いと思いますが、高級レストランのプロが監修するとここまで違うのかと関心するばかりです。
U-35シリーズは今後もシェフ・料理人が交代しながら、比較的長く続くようですので、これから先のフライトが非常に楽しみです。このようなイベントがあると、他人にも素直にJALを進めたくなります。
余談:ANAとJALは常に比較されている
時折「これから飛行機の回数が増えそうなのでJALとANAどっちが良いか?」という質問をされる事があります。以下私が実際に答えている内容。
・定時到着の可能性はJALが上。定時どころか”早く着く”事が本当に多い。ビジネスでは何よりも時間が大切なので、その時点でJAL。勝手な想像だが、JALがフラッグキャリアなのは相変わらずで、各地の空港で着陸も優先されているのかも?と感じる。
・一方しっかり投資しているのはANA。ビジネス・ファーストのカウンターやラウンジの見栄えが明らかに上。路線の拡大も的を得ているし、ビジネス客を重視したサービスやネットワークで見るとANA。
・一方しっかり投資しているのはANA。ビジネス・ファーストのカウンターやラウンジの見栄えが明らかに上。路線の拡大も的を得ているし、ビジネス客を重視したサービスやネットワークで見るとANA。
私個人としては「フレンドリー」さが非常に重要で、サービスに柔軟性があるのはJALかなと思います。ANAはその態度はどうなのか?と思うフライトにあたったこともあるので、ビジネス客を優先した結果、他のお客様に対する面が疎かになっているのかもしれません。
JALが加盟するワンワールドはアジアが弱いので、そちらの方面の移動を重視する人はスターアライアンス系のANAの方が良いという見方も出来ます。