ヨーロッパのPA/SAは日本と同じ雰囲気
ヨーロッパと聞くと”高速道路は立派そうだが休むところが無さそう”と、先入観を持たれる方がいらっしゃると思います。日本が何でも親切丁寧であって、海外はそうはいかないと感じてしまうのは当然の事です。
しかし現実は日本と全く変わらないと言えます。ガソリンスタンド付の巨大なサービスエリアがあれば、一方でトイレだけのパーキングエリアもあります。(大型のサービスエリアの場合小銭を使った有料式が多い)
レストランの料金が高いのも同じですが、綺麗なお手洗いが一定距離で設置されている事は海外だと貴重な事です。
直売所付オーガニックカフェ風サービスエリア
こちらはスイスに入った直後に見つけた、とあるサービスエリア。入口からしてまるで山荘のようですが、店内に入ってみるとイメージ通りの癒し空間が広がっています。明るすぎず、暗すぎず。そしてずっと座っていたくなるようなベンチや椅子。家の近くにあったら毎日通うのでは無いだろうか?と思わず感嘆してしまいました。
店内では飲食の他、野菜や果物、加工品の販売を行っています。日本でも野菜の直売はありますが、置いてあるだけで商売っ気がまるでありません。
こちらは綺麗に陳列され、値段もオシャレなプレートに記載されているので、多少高くても何となく買ってしまいそうになります。
試しにコーヒーをオーダーしてみました。
一杯4スイスフラン(当時約450円)。容量の割りに高い印象は否めませんが、器がとにかくオシャレ。店内全体で統一感があり、非常に心地良く過ごす事が出来ます。
外には広いバルコニー席や、子供向けの遊具も設置されていますので、ここで半日位過ごす人もいるのではないでしょうか。
思い出してみると、日本のサービスエリアには「あえて行きたい」と思わせる場所が都度ありません。最近ではデザインやコンセプトを変えて工夫しているところもありますが、凝りすぎて椅子が少なくなる場合もあり、休憩という本質から外れている場所も散見されます。
休憩するという軸を壊さず、並行して遊びに来てもらえる場所にする=収益源にするというスイスの事例は、日本でも是非活かして欲しいと思うところです。