レカロは寝られる機内シート
ボーイング787が初めて導入された際に装着されたのが、ドイツRECARO社製のシートです。成田・羽田〜ホーチミン市便には初期導入の787が設定されており、往復ともスカイスイートではない旧型仕様の座席となります。
車好きの方であれば、レカロと聞いてスポーツ仕様のバケットシートを連想する方も少なくないでしょう。車好きな私。若い頃は『車のシートをレカロシートに交換してやる!』と張り切ったものです(結局高価過ぎて実現出来ませんでしたが・・・)。
飛行機の上のレカロシートは、スポーツカーと方向性は違えど、体を支えるという面で非常に優れたシートであると思います。適度な柔らかさ、心地よさ、眠くなくても体が暖かく感じ、気がつけば眠ってしまいます。
ゾディアックのシートは座面が硬くて眠れない
一方こちらは最新型のスカイスイート仕様の座席。航空機の座席メーカーとしては有名なゾディアック社製造のシートです。一見してすぐに分かる通り、シートピッチが広く、デザインにも磨きがかかっています。しかし軽量化のためか、座面全体が薄く座り心地は硬い印象。硬い方が疲れ辛いとは言いますが、最近眠れない時間が長くなりました。
ちなみにゾディアック社といえばゴム製の高速ボートが有名です。アクション映画で特殊部隊が乗っている黒い高速ゴムボートは、ゾディアック社の代名詞とも言える製品となっています。
機内食(ランチ)
昼の便なので機内食は2チョイスです。私は和食の”親子丼”を選択しました。煮物があるのに、フルーツは南国の物ばかりなのが面白いところ。蓋を開けると単に親子丼の具がのっているだけではなく、インゲンとスライスしたパプリカが綺麗に添えられています。
今時和食というのは”日本人のものだけではない=世界中でアレンジされて普及している”との理解ですが、こちらの盛り付けもオリジナリティがあり好印象です。
サイドは煮物とエビの和え物。ベトナムはエビが新鮮で安いので、どこでも食べても満足度が高いです。
久しぶりに日本のスーパーでエビの値段を見ると、意外と高くて驚きました。魚は日本の方が美味しいですが、その他の魚介はアジアで食すのも手です。
外国発の便は”ちょっと味が違う・・・”と思う事があるのですが、流石美食の国ベトナム、和食を作らせても全く問題ありません。冗談抜きで、サイドの付け合わせが日本製の機内食より美味しいと思うことも多くあります。
良い座席と、良い食事、そして良いサービス。お金を払っているから当たり前という見方も出来ますが、私は素直に”ありがとうございます”といつも心の中で感謝しています。