ベトナムエアラインロータスラウンジ訪問
ロータスラウンジはベトナム航空におけるラウンジの統一名称であり、ベトナム国内の国際線・国内線ターミナルに設置されています。ノイバイ空港のロータスラウンジは、搭乗口階からエスカレーターで上がった場所に位置しています。ラウンジのエントランスではハスの花=ロータスを持ったお姉さま(の立て看板)がお出迎えしてくれました。
ベトナムエアの適当なイメージとは逆に、入口では非常に感じの良いスタッフの方が出迎えてくださいます。ラウンジのインビテーションチケットを渡し入室します。
木を多用した落ち着く内装
室内には上部を覆うような形で特別な内装が施されています。ベトナムらしい木目調で、なかなかホッとするデザインです。大きさはもう一方のビジネスラウンジと比較すると、3分の2も無い程度。利用対象者の多さを考えると、決して余裕があるわけではありません。朝の時間帯でしたが、満席一歩手前の状況です。
ラウンジのミール類(驚くほどに瞬間蒸発)
朝ごはんを食べていなかったのでミールエリアへ。フラッグラウンジなのだから、きっとメニューも豪勢だろう!と思ってみてみると・・・ほとんど何も残っていません笑。なんでこうなるのか?と疑問に思い少し観察してみると、一生懸命補充するスタッフの脇からベトナムの人が突撃してきて、ごっそりとお皿に料理を取っていくのでした。
ベトナムでは大皿料理を仲間や家族でシェアするのが普通ですので、ほとんどの人がグループの分まで取っていくのです。
これはベトナムらしい!と感心しつつ、そのままでは料理が食べられないので、早速競争に参戦。しかし本当に何も残っておらず、怪しいポテトサラダとパン、ベトナムハムを確保しました。
横にはヌードルエリアがあったのですが、なんと乾麺にお湯を注いで温めるタイプです。
ベトナムのラウンジでは乾麺か生麺かで二極化するのですが、当然美味しいのは後者。フラッグラウンジながら、これは少々残念なポイントです。
運営会社の違いが生み出すラウンジの差
広くは無いもののデザイン性の良さからか、居心地は決して悪く無いロータスラウンジ。しかしながら、より広く、ミール類、ドリンク類の配慮もしっかりしているビジネスラウンジと比較すると少々劣るように思えます。
看板を見て気がついたのは運営会社が異なる点です。ロータスラウンジを運営するのはNASCO(NOIBAI AIRPORT SERVICES COMPANY)、ビジネスラウンジを運営するのはACV(AIRPORTS CORPORATION OF VIETNAM)となっています。
どうやらACVの方が海外の情報を取り入れ、柔軟に対応をする事が出来ているようです。
NASCOは以前の古いターミナルから、レストランなどを運営している”老舗”で、ある意味ベトナムらしい姿を残していると言えます。
最近ターミナル1には行かないので分かりませんが、ここにあったNASCOレストランは私にとっての溜まり場のようなもので、安くて美味しい料理を食べながら飛行機を待ったものです。
〆は必ずガラスコップに入れたチャーリプトンノン(ベトナム語で熱いリプトンティー)。脇では従業員のお姉さんが簿記作業をしていることもしばしばでした。
今ではあらゆることが洗練されてきて、面白い風景を見ることの方が減ってきた気がします。このまま進化のペースが続くとすれば、5年後には海外の空港と全く変わらない状況になっていそうです。
スカイチーム以外のステータスホルダーも入室可能
ラウンジの常識で言えば”同じアライアンスのステータスホルダーであれば利用出来る”ものですが、ノイバイ空港のロータスラウンジにおいては他のアライアンスの航空会社利用者も広く受け入れています。例えば写真の看板で見ていくと、チャイナエアラインはベトナムエアと同じスカイチームですが、その下のマレーシアエアラインはJAL等と同じワンワールドです。
ノイバイ空港には先のビジネスラウンジと合わせて、ラウンジが2箇所しか設置されていないため、収容力を考え柔軟な対応をしているのでしょう。
追記:2018年10月現在、新たなビジネスラウンジがもう一箇所開設されています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ハノイ・ノイバイ国際空港にプラオリティパス対応ラウンジがオープン|ノイバイ国際空港T2 ベトナム