フィンランド発のハンバーガーショップ”ヘスバーガー”とは?
エストニアの首都タリンの街中を歩いていた時、見慣れないHESBURGERの看板を見つけました。中心地のショッピングモールのすぐ裏手。本来であればマクドナルドやバーガーキングが出店していそうな場所ですが、ヘスバーガーはかなり大きな店舗を単独で構えています。
ちょうど小腹が空いた頃だったので早速入店してみます。店内はとても広々していて、お客さんは少なめ。昼間の時間帯なので若年層の人が多めです。
外にはこれまた大きなデッキもあり、ファストフードにありがちな喧騒を感じさせません。
ネットで調べてみると、ヘスバーガーはフィンランド発祥のハンバーガーチェーンで、東欧を中心に出店を行なっています。
本国では200箇所以上もお店があるそうで、自分が思っていた以上に規模の大きい会社である事を知りました。
全人口131万人の国であるエストニアでも、およそ40箇所もお店があるそうですから、なかなかの規模感である事が分かります。
チーズバーガー(ジュッツバーガー)をオーダーする
物価が高い印象のヨーロッパですが、ヘスバーガーの価格設定は非常に良心的。ハンバーガーは1ユーロ程度。ドリンク・ポテトがついたセットでも3ユーロ台から設定があります。おまけにホットコーヒーは一杯0.4ユーロ。円高でも無いのに、日本より安く飲めるコーヒーはEU圏で初めて見ました。
(HESBURGER公式WEBページより)
店員さんには英語が通じたので、難無くチーズバーガーセットを注文。『チーズバーガーお願いします』と言ったところ『ああジュッツバーガーですね』と訂正が入ります。
どうやらエストニア語ではチーズの事をジュッツJuustuと言うようです。一つ勉強になりました。
懐かしの作り置きスタイル!
注文から20秒もするとあっという間に商品を手渡されました。それもそのはず、日本では絶滅したと言える『作り置き』だったのです。私の子供の頃は作り置きが当たり前でしたし、さして味が変わるわけでもありませんが、日本が過剰サービスすぎるのか??と思えたのでした。
肝心の中身ですが、普段食べているハンバーガーとは大きく違う点があります。それはレタスが挟まっている事。たった1枚のレタスですが、シャキシャキしていてとても美味。これがお肉と良く合うのです。
エストニアは農業大国ですから、産地が近い事も影響しているのでしょうが、まさかファストフードで野菜の美味しさを感じられるとは、思いもよりませんでした。
フライドポテトもお芋の味が強く、やはり素材の良さを感じさせます。こちらも同じく作り置き系でサクサク感はありませんが、しなっとしていても味を良く感じる事が出来ます。
全く期待していなかったヘスバーガーですが、いざ食べてみると安くて美味しく個人的には大満足でした。
物価の高いヨーロッパにあって、ここは正しく聖域。自分が学生旅でもしていたら、毎日のように入り浸っていたのだろうなと思います。