オフィス街のアマゾンゴー訪問
今回訪問したのは、サンフランシスコ市内中心部に位置するアマゾンゴーの店舗。SF市内は日本のようなコンビニエンスストアが少なく、競合となるお店がほぼ見当たりません。
お店の大きさはコンビニ以上大型スーパー未満。日本のドラッグストアや、小型スーパーに近いサイズです。
入場前にアプリとQRコードを準備
このお店で買い物をするためには事前の準備が必要です。
1.アマゾン(USA)のアカウントを作成する
2.Amazon Go専用アプリをダウロードする
3.支払い用クレジットカードを登録する
4.アプリに表示されるQRコードを、お店の自動ゲートにかざして入場する(退場する際は不要)
2.Amazon Go専用アプリをダウロードする
3.支払い用クレジットカードを登録する
4.アプリに表示されるQRコードを、お店の自動ゲートにかざして入場する(退場する際は不要)
アプリの表示が非常に分かりやすく、設定は5分もあれば完了します。
食料品多めの品揃え
入口に立っていたスタッフに挨拶をし入場します。ここで写真撮影OKとの確認を取りました。レジ無し店舗ながら、無人というわけではなく、4〜5人のスタッフが常駐しているようです。中は日本のコンビニやスーパーと同じような陳列で、食料品がラインナップの大多数を占めています。
アマゾン=本、電子機器、ガジェットの印象が強いですが、生鮮品へフォーカスしていたのは意外でした。
健康を意識する層をターゲットにしているのか、フルーツや野菜を使った商品が多く置かれています。
例えばこちらはベトナムの定番としてお馴染みバインミー(サンドウィッチ)。バインミーという言葉が既に一般化しているようで、具材の異なるバインミーが4種類ほどあります。
お値段がベトナム本国の7倍程度なのは笑ってしまいますが、アメリカらしい重い食事とは相反する商品が、時代の変化を感じさせます。
スタッフの役割はコミュニケーションと商品補充
先に触れた通り、無人店舗ではなく有人店舗なのですが、スタッフの方が主に行っているのは商品の補充とコミュニケーションです。どうやら頻繁に訪れる人も結構いるようで、『ハイ、今日はどうしたの?』と会話をしている人も居ました。
てっきり無人化のための実験店舗なのかと思っていましたが、これを見るにコンセプトが異なるようです。
ゲートの外には電子レンジとイートイン設置
また面白い点として、イートインが設置されています。ニューヨークのデリでは普通のスタイルですが、そこに電子レンジを追加しているのが特徴的です。アマゾンが狙う二つの意図を推測
実際に私も小さな商品を一つ手にとり、そのまま外へと出てみました。まるで万引きのようで怖くなりますが、出て少しするとEメールが届き決済の完了が通知されました。私は日本のコンビニですらレジ決済が無駄と思う日があるので、このような仕組みの発展は大いに歓迎するとところです。
ところでアマゾンは何を目的にこの店舗を構えたのでしょうか。私は二つの側面があると推測しました。
1.生鮮品も扱えるという事を宣伝するためのもの
アマゾンのイメージからすると食品・生鮮品はまだまだ弱いと思いますが、今後はこれらの取り扱いを拡大させたいのではないでしょうか。
実際日本のアマゾンでもパントリーというサービスが開始されていますし、その意図が見えます。
ただしアマゾンはドローンなどの配送技術も研究していると聞きますから、最終的には店舗というより、直接配送にこだわる気がします。
その点まだまだこのような店舗で、何が正しい選択かを研究しているのではないかと考えられます。
アマゾンのイメージからすると食品・生鮮品はまだまだ弱いと思いますが、今後はこれらの取り扱いを拡大させたいのではないでしょうか。
実際日本のアマゾンでもパントリーというサービスが開始されていますし、その意図が見えます。
ただしアマゾンはドローンなどの配送技術も研究していると聞きますから、最終的には店舗というより、直接配送にこだわる気がします。
その点まだまだこのような店舗で、何が正しい選択かを研究しているのではないかと考えられます。
2.無人決済インフラの実証実験=製品化テスト
アマゾンは無人決済のインフラをこの店舗でテストし、製品化しようとしているのではないでしょうか。
現在のアマゾンはAWSと呼ばれるWEBサービス(サーバーサービス)が非常に好調で、物品の販売よりもこちらの方が成功している気がします。
だとすれば、決済サービスやインフラといったものを製品化するのも一つの手であり、大きく稼げるポイントであると考えます。
アマゾンは無人決済のインフラをこの店舗でテストし、製品化しようとしているのではないでしょうか。
現在のアマゾンはAWSと呼ばれるWEBサービス(サーバーサービス)が非常に好調で、物品の販売よりもこちらの方が成功している気がします。
だとすれば、決済サービスやインフラといったものを製品化するのも一つの手であり、大きく稼げるポイントであると考えます。
日本はまだまだアナログな方法が主流ですが、新しい技術が人の仕事を変えつつあるという現実を、もう少し色々な方に直視いただきたいところです。