フィンランドからエストニアへ2時間の船旅
フェリーと言っても単なる連絡船にはとどまらない、豪華客船レベルの船に乗船する事が出来るのです。
豪華フェリーメガスター号とは？
一般の船舶でありながら最高速度は27ノット。この速度は自衛隊の護衛艦や第二次大戦中の戦艦大和にすら迫るもので、スピードの速さ故に、2国間をわずか2時間で結ぶ事が出来るのです。
チケットは全て3次元コード、省力化されたターミナル
ターミナルは非常に立派ですが、窓口で手続きする必要が無いので、カウンターはとてもシンプルです。
私は現地でもインターネットに接続出来るよう、ヨーロッパで使えるSIMカードを購入していたので、全く不安無くアプリを利用出来ました。
小さいながらバーや売店があるので、慣れた方達は食事やお酒を楽しみながらゆったりと待たれていました。
おすすめ！最高のビュッフェレストラン
中でも特にオススメなのが、ビュッフェレストランでの食事。船が出港する前から、下船直前までゆったりと料理を楽しむ事が出来ます。
特に美味しかったのは、サーモンとニシンのお料理。輸入した品を楽しむのは容易ですが、味が全く違います。鮮度の差がここまで大きいとは驚きでした。
最近はアジア人の乗船も多いのか、焼き鳥など日本人の口に合う料理もあるので、高齢の方でも安心です。
アルコール・ソフトドリンクも込み！
隣に居た白人に『これ無料なの？？』と聞かれるほどで、その他海外の人からしても驚くべき点のようです。
普通のビュッフェだとお酒だけで、1000円以上追加料金を払うことも多いですが、これなら安心して楽しむことが出来ます。
ビールもワインもサーバーから入れ放題というのは本当に衝撃的で、何度もおかわりしてしまいました。
KARHUというフィンランドのビールを楽しむことが出来るのですが、非常に爽やかな飲み口で、あっという間にグラスが空になります。
しかし、素晴らしい景色、美味しいお料理、デザート、食後のコーヒー、お酒までついてこのお値段ですから、満足度は抜群です。
船内を歩き回るだけでも楽しく過ごせる
充実船旅のお値段はたったの3,000円
先のビュッフェと足しても49ユーロ。今のレートで6,000円ほどです。乗る前に『さぞや高いのだろう』と身構えていたのですが、予約する際に拍子抜けしたほどでした。
ヨーロッパの物価を考えると非常に安いと思いますし、楽しい経験が出来てこのお値段ならむしろ感謝したくなるレベルです。
需給関係で料金が変動する
先に触れた通りタリンク社はIT基盤がしっかりとしているので、需給を把握してチケットの値段を自動的に変動させているようです。
実際に色々なパターンで予約を試してみたのですが、同じ時間・同じ便でも、日程により5倍のお値段となっている事もありました。
団体が乗り込んできて混雑する事もあるようですので、予定が決まっている方は早々にアプリから予約してしまうのが良いでしょう。慣れてしまえば5分ほどでチケットの確保が可能です。
若い人にオススメの船旅
短い航路だからという事もあるかもしれませんが、ファミリーの乗客が圧倒的に多く、船内の雰囲気も子供達に寛容でした。
年齢を重ねてから楽しい場所もありますが、むしろ体が動く内に楽しめる場もあるわけで、是非同年代の若い人たちにも体験いただきたいところです。
スター号での船旅もオススメ
おおよそ2時間〜3時間に一本、船が出航していますが、便によっては若干小さめの”スター号”が運行されています。帰路はスター号を利用しましたので、こちらも合わせてご覧ください。タリンクシリヤライン・フェリー乗船記-スター号-｜エストニア タリン＞フィンランド ヘルシンキ
Access: ヘルシンキ西港ターミナル2
*ヘルシンキ・ヴァンター国際空港から、直接港へと移動しましたが、直通のバスや鉄道は無く、乗り換えが必要です。
私は空港に止まっていたタクシーを利用しましたが、クレジットカードが使えますし、安全・快適で時間の節約になりました。