無印ホテル深圳のレストラン
深センの滞在先として選択したMUJI HOTEL。宿泊すると一階MUJI DINERにおける朝食を無料でいただく事が出来ます。和食・洋食・中華の定食をチョイスし、ご飯やみそ汁、パンは好きなだけいただける方式です。無印良品に泊まる感覚、MUJI HOTEL SHENZHEN宿泊記|深セン 中国
事前に色々と調べてみたのですが、何故だか「美味しくない」という評価が多く、前評判は最悪でした。MUJI HOTELの宿泊料金は、他のホテルと比較するとかなり高く、その割に今時フルビュッフェでは無い点が敬遠されているのかもしれません。
とにもかくにも無料なので”日式朝食ください!”とお願いをしてみました。
”和”をしっかり感じる日式朝食
受け取ったのがこちらのプレート。豪華さはありませんが、意外なほど”和”な見た目に驚いてしまいました。散々ベトナムで海外の和食屋を見てきた私ですが、圧倒的にこちらの方が洗練された”美しさ”を感じます。左から時計回りに、納豆、鮭の塩焼、厚焼き卵、かぼちゃの煮物です。
まず強調したいのが”納豆が美味しかった”事。ちゃんと粘り気があって、普通に美味しいのです。単純に冷凍品を上手く解凍しただけかもしれませんが、大抵海外の納豆は美味しくないので非常に好感が持てます。
再びベトナムの話になってしまいますが、紀伊という老舗の和食屋さんで納豆を自家製していました。しかし何やら粘り気が無く美味しくない・・・。長く住んでる人にはありがたいようですが、そのまま大豆を食べているような感覚は今でも忘れられません。
続いて鮭と卵。こちらは焼き加減が絶妙で、妙なパサパサ感や固さはありません。味も全く日本と変わりません。
最後にかぼちゃ。かぼちゃの煮物は作るのが難しいですが、こちらも適度な柔らかさで、非常に甘く美味でした。
せっかくなのでお粥もいただいてみますが、当たり前ながら美味。オリーブの漬物?みたいな物を入れたところ、初めての味で勉強になりました。
白米やみそ汁も”中国だから劣っている”という点を感じないほど、日本と遜色無いレベルに達しています。むしろ具沢山のみそ汁は、自分が作る物よりずっと美味しかったです。
本日3回目の登場ですが、ベトナムで散々和食を食べて『なんかちょっと違う・・・』と散々思ってきた私が、中国和食のレベルの高さに驚いたことは言うまでもありません。
和食は海外でも再現しやすい?
もちろんここが”無印ブランド”だからレベルが高いというのはあるかもしれませんが、もはや中国が発展途上国では無いという事を感じるほど、洗練された状態にあると思います。そう言えば我々以外のお客さんはほぼ全員中国の方。中華も選べるのに、大多数が日式を選択しているのが印象的です。それだけ和食に対する関心が高い、または慣れてきているという事なのかもしれません。
この様子だと、他の和食を深センで食したとしても、結構レベルが高いのではないかと思えてしまいます。つまり彼らがわざわざ日本に来て、感動出来るのだろうか?と疑問を抱く部分があるのです。
良く海外の人が来ると接待で『すき焼き・寿司・天ぷら』攻めにする人が居るのですが、ぶっちゃけそんなの食べ慣れて飽きたよ!という感覚が今時の常識かもしれません。そうすると地方に行ってもらって魚や、野菜の鮮度で驚かす位の事をしないと、もはや満足度は上げられないのではないでしょうか。
私が海外の人に何かを食べさせるとすれば、意表をついて洋食やイタリアンにでも連れていってしまうかもしれません。一回試してみたのですが、日本の洋食はアレンジされていて見栄えもオリジナルなので、非常に好評でした。
和食が世界で大ブームになったのは喜ばしい事ですが、実は”海外でも再現しやすい料理だった”というのは残念な誤算と言えます。