ヘルシンキ行きスター号に乗船
往路は最新のフェリー船、メガスター号でフィンランドのヘルシンキからエストニアのタリンへとやってきました。帰路はスター号での船旅です。タリンクシリヤライン・フェリー乗船記-メガスター号-|フィンランド ヘルシンキ>エストニア タリン
メガスター号は2017年就航の最新船ですが、スター号は2007年就航との事で内外装に若干の古さを感じます。大きさもメガスター号より全長が短く、乗員数が700名ほど減ります。ただし最大船速は同じく27ノットなので、どちらの船でも所要時間に変化はありません。
タリンのフェリーターミナル
ヘルシンキのターミナルは至極豪華でしたが、タリンのターミナルはサイズが小さく、いたったシンプルな造りです。現在フェリーターミナル周辺の再開発を行っているそうで、計画では何隻もの船が停泊出来る立派なターミナルになるとのこと。デッキからタリンを眺める
乗船後最後部のデッキへと向かいます。デッキからは離れていくタリンの街が見渡せます。ここがエストニアという国の中心部なわけですが、左手を見て分かる通り背の高いビルがほとんどありません。右手は旧市街。こちらもほんの少し尖塔が見える程度。どこへ行っても空を見渡せるのがこの国の良いところで、普段日本の都市部で暮らす身としては羨ましい限りでした。
スター号の船内設備
メガスター号の方はパブエリアやカフェなど、沢山の飲食エリアが設置されていましたが、スター号は少し古い分シンプルな構成になっています。飲食店が無い訳ではありませんが、やや古風な印象を持ちます。朝はホテルで朝食をいただいていたので私はパスしましたが、朝食ビュッフェならば当日で13ユーロ、事前予約で12ユーロにて楽しむ事が出来ます。ランチだと若干お高めなので、あえて朝便で食事を楽しむというのもありかもしれません。
船内には簡易なギャンブルマシーンもあります。ユーロのコインが余っていたので、スロットを試してみましたが、一瞬増えて、その後即ゼロに・・・笑。
船の上でもキャッシュレス決済
船内には免税店や簡単な物品ショップがあります。私はエストニアの地酒”バナタリン”(薬用酒のようなハードリカー)を購入しました。ところで北欧は”キャッシュレス決済”が当たり前なので、それに合わせてセルフレジシステムが普及しています。昨今セルフ決済にはいくつか方式がありますが、欧州でよく見るのはハンディースキャナーを使った方法。
会員登録をし、会員情報と紐づいたスキャナで商品を都度スキャン。最後にレジでカード決済を行います。
タリンク社はIT投資のレベルが非常に高く、搭乗者のデータが全てバックグラウンドで紐付けられています。搭乗券が全てQRコードなので、それを決済システム上で読み込ませるだけで個人のデータと連携出来る仕組みです。
乗客は待ち時間を減らせるし、タリンク社側は年齢や性別に応じたマーケティングデータを収集出来るメリットがあります。エストニアと言えばスカイプが有名ですが、実は輸送分野でもITの活用が進んでいるわけです。
個人的にレジ待ちというのは単なる時間の無駄だし、態度の悪い店員で不愉快な思いをする事が多く”必要である理由が無い”と思う箇所なので、世界的に決済システムが普及してくれたら良いなと思うところです。
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手荷物預けサービス
今回は食事をしませんでしたが、外を眺めたり買い物をしている間に2時間はあっという間に過ぎ去ります。ちなみに大型のスーツケースを一人二個まで、わずか2ユーロで預かってもらえるので身軽な状態で動く事が出来ます。船員さんが部屋の入口で管理してくれるので、安全性も高いと言えます。
”お客様目線”で設計されたサービスや導線には感心するばかりです。ストックホルム〜ヘルシンキ間のより長距離路線もあるとの事なので、余裕が出来たらそちらも是非楽しんでみたいものです。
メガスター号での船旅もオススメ
おおよそ2時間〜3時間に一本、船は出航していますが、便によってはより新しい”メガスター号”が運行されています。往路はメガスター号を利用しましたので、こちらも合わせてご覧ください。タリンクシリヤライン・フェリー乗船記-メガスター号-|フィンランド ヘルシンキ>エストニア タリン
Access: タリンDターミナル
*タリン市街からタリン港までは徒歩で15分〜20分ほどです。昼間なので歩きましたが、安全に移動する事が出来ました。
それ以外の移動手段としてはタクシーがベストチョイスです。安全なエストニアと言えど、夜は人気が無くなるので徒歩は避けた方が良いでしょう。