経済へのダメージや金融資産への影響は後からやってくる
株価の下落によって機関投資家から個人の末端投資家まで、多くの方は影響を受けていると思います。しかし私が思うに、これらの波は”始まり”にすぎません。何故なら多くの日本企業にとって2019年度の決算はこれからオープンになるものですし、債務超過が起こるとすればこれもまた後から見えてくるものだからです。
”下がったら上がる”と期待して安くなった資産を買い求める真理は理解出来ますが、まだそれを決断するには材料が少ないような気もします。
私自身リーマンショックの時に資産が半額以下になった事がありますが、”忘れた頃に”もう一度買い始めたら得をしたという感じでした。
焦らずとも一度落ちたものが価値を取り戻すには長い時間がかかりますので、短期投資に情熱を注ぐ時期では無いと思います。
今はアフターコロナに備えて準備をする時期
これから先多くの人は収入が落ちますし、気持ちに焦りが出ます。すると人は”短期投資”やら”良くない手段”に手を染めたがるものです。分かっていても焦るとやってしまうのが人間というもの。そこでオススメするのは、仕事が暇になって時間が出来た分、別の事をするというポジティブなマインド。つまり正攻法で”頑張る”事です。
例えば副業をしようとずっと悩んでいた人は、これを機に実際の行動に移すというのはどうでしょうか?
また自分がこれまで出来なかった事を出来るように、トレーニングするというのはどうでしょうか?
何も大きな資格の取得やTOEICの点数を上げる事だけが勉強ではありません。今時動画の編集方法を知ったり、プログラミングを少し知るだけでも役に立つかもしれません。
いつアフターコロナが来るかはまだ見えませんが、その時になって”今からやろう!”では遅いのです。時間や余裕がある内に、準備をしておけばチャンスが来た時に掴める確率が格段に上がるはずです。
コロナで人生が狂った!コロナでオワッタ!と後から叫ぶ事が無いよう、今の内から準備をしてみましょう。
負債は少ない方が良い
ところでこういう時に負債(借金・ローン)が多すぎると、身動きが取り辛くなります。どんなに景気が悪くなろうと、返済が免除される事は無いからです。ある程度貯金があれば危機を乗り切れますが、自転車操業だとキャッシュの供給が不足し破綻の危機がおとずれます。
元々の資産を対価として売り払う手もありますが、こういう時期には安くしか売れないので更に損が重なるでしょう。危機はいつ起こるか分からないので、日々注意して資産のバランスをコントロールしていくしかありません。